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エル・グレコ展

2012年12月24日
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*縦3.5メートルの大作「無原罪のお宿り」を用いたちらし。

22日土曜日、中之島の国際美術館に「エル・グレコ展」を観にいった。グレコと言えば、10頭身以上に引き伸ばされた、波打つような人体表現で知られているが、本物を見てまず驚いたのは、タッチの荒々しさと細部の大胆な処理だった。これは特に晩年に顕著になった特徴らしい。おそらくは聖堂内の祭壇衝立やボールト天井など高い位置に取り付けられた時に効果を発揮するよう計算されているのだろう。

人物の背景に描かれた不安定な空模様、とりわけ圧倒的なボリュームで視界をさえぎる黒雲もこの画家の特徴だと思う。これもおそらくは神の恩寵の光をより効果的に印象付ける演出なのだろうという気がした。またグレコが絵画と彫刻と建築を融合させた礼拝空間をプロデュースしていたことや、自らの作品の縮小版を工房で注文生産したり、銅版画にして売り出したりと、結構な商売人だったらしいことも知ることができた。

というわけでとても楽しませてもらった。この展覧会は大阪では今日までで、1月19日からは東京都美術館で開かれる。

帰りは中之島から心斎橋筋・戎橋筋の人混みの中を難波まで歩いた。
ある大学教員の日常茶飯
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