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にっき餅

2012年12月21日
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*堺銘菓、八百源のにっき(肉桂)餅。贈答用菓子の定番で、堺ではこれを贈ればきちんと礼を尽くしたことになる。

月曜日、N村さんと一緒に堺のO川さん宅を訪ねた。O川さんは、慧海の友人であった植物学者、河野学一のお孫さんである。びっくりするほどお元気で、20年も前に私が初めてお電話したこともよく覚えていらした。あの時は、学一の出身寺院である堺の万福寺からO川さんの名前を教えてもらい、104で番号を調べていきなり電話したのである。それから数年して、一度お訪ねしてお話をうかがった。

O川さんは東京生まれの東京育ちで、堺に来られたのは戦後である。その頃は、言葉がなかなか通じず、買い物ひとつするのも不便だったという。それから何十年も堺でくらしてこられたわけだが、O川さんの人となりは、いかにも東京の奥様のそれで、人というものは、20数歳を過ぎれば変わらないものだと改めて感じた。

河野学一については、このブログの前身の教員ブログで書いたことがあるので、ここでは繰り返さない。

ただ驚いたことに、その日、つまり12月17日は学一の命日だった。O川さんにそう告げられて、先祖の位牌などが祀られた部屋で学一のことをひとしきり話したことがいくらか供養になった気がした。

2時間半ほどもお話してからO川さん宅を辞し、自転車で職場に戻るN村さんと別れて、小雨の降る中を堺東駅まで戻った。駅ビルの蕎麦屋で熱い蕎麦をすすって体を温めた。
ある大学教員の日常茶飯