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雨の長崎③

2012年06月22日
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グラバー園を出て坂を下ると、すぐ右が大浦天主堂だった。正式名称は日本二十六聖殉教者堂。

堂内で「信徒発見のサンタマリア」を拝みながら、これにまつわる物語を聞く。この堂(最初のもの)が落成した1865年、浦上の隠れキリシタン数人が密かにサンタマリアを拝みにして、フランス人神父に「発見」される感動的な物語だ。しかし、「浦上四番崩れ」という大弾圧事件はその後に起きているから、発見の喜びは悲劇の前兆でもあったのだ。

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*1930年に来日した5人のカトリック宣教師(大浦天主堂旧羅典神学校蔵)。中央は、ポーランド出身のコルベ神父。1936年に帰国し、1941年、アウシュヴィッツ強制収容所で他人の身代わりになって餓死刑を受けた。その左は、同じくポーランド出身のゼノ修道士。1945年、長崎で被爆。その後、全国で恵まれない人々の救援活動を展開し、「アリの街の神父」と呼ばれた。

ああ、神も仏もただ人を通じてこの世に働きかける。

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天主堂を出て坂を下り、お土産を買ってから路面電車でホテルに近い築町まで行く。預けていた荷物を受け取り、出島(→雨の長崎①)を見学してから空港行きのバスに乗った。短いが充実した旅だった。




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