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ニチャン・リンポチェ師来校

2011年12月06日
今日の午後、チベット仏教ニンマ派の活仏ニチャン・リンポチェ師が来学されたので、応接室で懇談した後、黎明館をご案内した。

ニチャン師は1974年にダライ・ラマ法王の命によって初来日し、高野山大学で数年間チベット語とチベット仏教を教えられた。その後、東京に移り、日本とインドを中心に活動されてきた。

ニチャン師とのご縁は、東北大学の河口慧海コレクションの図録の作成に編集スタッフの一員として携わってからのことである。ニチャン師はチベット仏教の図像に非常に詳しく、師に教えられながら、私は現物に即して学ぶという得難い機会を得た。

思い出に残るのは、この図録の追い込みのため、1985年の12月に東京の中野辺りの旅館に数日間缶詰になったことである。そこはさる有名な俳優同士が結婚前に密会を重ねた、いわくつきの場所であった。

その旅館で二晩ほど、私は師と枕を並べて眠った。仕事が終わって仙台行きの新幹線に乗ったのはクリスマスイブのことだったように思う。

黎明館でビデオを見ながら、ニチャン師に、
「ダライ・ラマ法王のおかげで、私も悪い心が少し減りました」と申し上げると、師は、
「それはオクヤマさんが以前から密教を学んで準備ができていたからでしょう」と言われた。
師の言葉はいつも肯定的だ。

そのあと、イヌイさんと一緒にD院の玄関までお送りした。お別れするとき、師は、私たち二人を見比べるようにして、
「二人とも大学教授らしくなりましたね」とおっしゃった。

ニチャン先生、いつまでもお元気で、仏法のためにご尽力下さいますよう。

ありがとうございました。

ニチャン・リンポチェ師は法王様より3歳年上の今年79歳である。





ある大学教員の日常茶飯