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震災ボランティア 駒木山不動寺

2011年08月08日
8月1日、8時過ぎに家を出た。電車を乗り継ぎ、釜石駅に着いたのは午後5時55分。早速、先着している同僚の井上ウィマラ准教授に電話を入れて、駅まで車で迎えに来てもらう。彼は山梨の自宅から車で13時間かけてやってきたばかりだった。

釜石の商店街を通る。道路はかなり復旧しているという印象で、車も予想外に多い。しかし、信号は点いておらず、営業している店はほとんどない。釜石の瓦礫の撤去は、三陸沿岸で一番遅れているという話だ。町にはパトカーと警官の姿が目に付く。一つは信号の替りに交通整理しているからだが、このところ交通事故が増えているからでもあるらしい。被災地の人々にいらいらが募っているのだろうか。

釜石


駒木山不動寺

駒木山不動寺。ここが宮城県大崎市の弘法寺とならぶ、高野山真言宗の震災復興ボランティア活動の前線基地だ。住職の森脇義眞師と住職補佐の森脇妙紀師の出迎えを受ける。震災以後の不動寺の活動はめざましいもので、すでに大勢の「坊さんボランティア」がここを拠点に活動している。その功績が評価されて、この寺は全日本仏教会から表彰を受けた。

さらにJOCS(日本キリスト教海外医療協力会)や大阪の淀キリ(淀川キリスト教病院)からも大勢のスタッフがやってきて、ここに滞在したと聞いた。宗教の違いを超えた協力関係が、この寺を拠点に成り立っているのだ。この点について興味のある方は、日本キリスト教団出版局発行の『信徒の友』2011年7月号「特別報告 東日本大震災」に掲載されている「宗教の垣根を越えて協力 釜石・不動寺住職補佐 森脇妙紀さんに聞く」を読んでもらいたい。

夕食後、妙紀さん(高野山大学の卒業生)から、そういう話をいろいろうかがった。詳細は省くが、たとえ同じ場所でも、時間の経過とともにニーズは変化している。それをつかまえて、時機をはずさずに効果的な手を打ってゆく必要を感じた。とにかく、こういうことにかけては、キリスト教は動きが速い。しかも組織立っている。これから我々は何ができるか、帰って相談しなければならない。

新日鉄
*不動寺のある山から川をはさんで対岸に新日鉄釜石の製鉄所が見える。太平洋戦争末期、釜石が米軍の艦砲射撃を受けた時には、人々はこちらの山に避難してきたという。

高野山大学の力