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哀悼モニカさん

2011年07月25日
二日間にわたった人文研研究会がおわって、今日はオフ。

気が付くと庭がジャングルになっていたので、午前中は庭木を切った。剪定というようなものではなく、伸びすぎた枝と絡まりついた蔦をかたっぱしから切るだけである。鬱蒼としていた庭が少し明るくなったところで、一段落。耳が痛くなるほど鳴いていた蝉の声がぴたりと止まる。

最近、どこからともなく猫どもがやってきて夜となく昼となく、ニャー、ニャーやるのでうるさくて仕方がない。テリーに出動を命じても、「猫は怖い」としりごみするばかりである。昨日近所のペットショップで例年通り丸坊主になってきたので、ますます迫力がなくなった。そこで、「猫よけ」薬を買ってきて、進入路とおぼしきところに撒いておいた。これで少しは収まってくれるだろうか。

一昨日の晩、懇親会でヴィータ先生から聞いた話は私を驚かせた。3月10日にモニカ・エスポジトさんが急逝したというのである。モニカさんには一度もあったことがない。電話もしていないから声を聴いたこともない。写真を見たこともなかった。ただ6年近く前から、フランス極東学院の「19、20世紀のチベットのイメージ」という大部の論文集への投稿ですっかりお世話になった。連絡はすべてメールであった。それは数十回に及んだ。彼女は、編者として多くの執筆者と数年にわたって同じようなやり取りをしていたはずだから、その手間は膨大なものだったに違いない。そのやり方に、私は編者の仕事とはこういうものであると教えられた。

実際には一度も会わずに手紙(メール)のやり取りだけに終始する、というのは特に珍しいことではないのかもしれないが、彼女は、欧米や中国を忙しく飛び回っている様子ではあったが、家は京都にあり、人文研にも関係しており、ヴィータ先生という共通の知人もいる。無理に会おうとしなくたって、そのうち必ず顔を合わせることになるのだろうと思い、そういう関係も悪くないと感じていた。だから、そういうことはもうない、ということがうまく飲み込めなくて、しばらくぽかんとした。

今日になって写真を見ることができた。聞いていた通り、美しい人だった。

哀悼。



研究ノート
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