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2011年秋、ダライ・ラマ法王講演「人生の困難を生きぬく力」

2011年07月09日
2011年10月30日(日)舞洲(まいしま)アリーナ 午後 講演第2部「人生の困難を生きぬく力」

だれかが震前、震後という言葉を使っていたが、被災者の支援がまったく追いつかない上に、原発事故がまだどうなるかわからないでは、とても震後などと言ってはおられない。われわれは今まさに震中にいるのである。

10月、11月までにそれらがすっかり片付いているとは残念ながらとても思えないから、ダライ・ラマ法王はそういう国家的危機が続いている最中に来日することになる。そしてこのテーマで日本人に語りかけることになる。どのようなメッセージになるのか、興味は尽きない。

実は震災前はこうではなかった。いろいろ出た案の中には、確か、自分を幸福にする生き方、といったものがあったと思う。3.11の前はこれでもよかった。しかし3.11を「経験」した目には、それがまったく色あせて見えた。むろん「自分を幸福に」しようとすることは自然だし、大切なことだ。ただ仏教界では、ここ数年、これと似たようなスローガンが多すぎた。「生活にちょっと役立つ仏教の考え方」、「仏教と遊ぼう」、「仏像はおもしろい」などなど。肩肘はらずに仏教を楽しもうという、この姿勢も悪くないのだが、3.11以後、風は変わったような気がする。今求められているのは、大乗仏教の本道である菩薩道に立ち帰ることだ。別の言葉でいうと、今この多端の秋(とき)に何もできなければ、現代に生きる宗教としては、命脈が尽きているということだと思う。

「人生の困難」としたのは、震災に限らず、間口を幅広く取るため。どんな話になるかは、当日のお楽しみ。ダライ・ラマ法王にお任せだ。


高野山大学の力