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しめきり

2011年03月06日
人間が悩むのは過去や未来に思いをはせるからで、現在しかない犬猫に悩みはないという。それが本当かどうかは、高性能のバウリンガル、にゃんリンガルの開発を待って彼らに本音を聞いてみるしかないが、ともかく、現在に集中することが悩みを忘れるコツであることは確かである。

こう考えながら今朝も曼荼羅荘を出てきた。本来ならば土日は自宅で過ごすのであるが、しめきり、が過ぎているのである。

2月10日の朝であったろうか。田辺の南方熊楠顕彰館で、別れ際に田村さんに、「今月末しめきりのあの原稿のしめきりはいつですか」とたずねたら、「今月末しめきりの原稿のしめきりは今月末です」という回文のような答えが返ってきた(ように記憶する)。その無情な響きにつけいる隙を見出せなかった私は、すごすごと田辺を後にしたのであった。

2月は一年で一番忙しい月である。昨日も大学院の入学試験があり、私は面接を担当した。受験生は60に手が届きそうな人もいれば、今月卒業予定の4回生もいる。

一通り質疑応答が終わった後、私は次のようなことを付け加えた。

「在学中に僧侶の資格を取るのはまことに結構なことです。うちは学費の減免措置もあれば、在学期間の延長もあって、じっくり、あるいはのんびりやるには適しています。しかしだからこそ、もしも合格したならば、初心を忘れず、強い覚悟をもって勉強に取り組んで下さい」




ある大学教員の日常茶飯