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パンとペン

2011年02月07日
黒岩比佐子さんの『パンとペン―社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い―』をようやく読みあげた。時間がかかったのは、枕元に置いて、毎晩寝る前に少しずつ愛でるように読んだからである。

この本は、大逆事件後に訪れた社会主義の冬の時代に、「売文社」という文章よろず引き受け業を営みながら雌伏の時を過ごす堺とその仲間たちの静かな闘いを描いている。困難な時代だからこそ、ユーモアを失わずに明るく生きる(心の中にどんな木枯らしが吹いていても)ことの大切さを教えられる、そういう本である。

こういうノンフィクションは読めば知識が増えることも確かだが、もっと大切なことは作家が主人公にどう向き合っているか、その姿勢を学ぶことだと思う。


今日はなぜか日が落ちるに従って、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまった。
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