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縦書きと横書き

2011年01月18日
日本人が、漢字や仮名文字の文章を上から下へと縦書きしてきたのは、むろん中国文化の影響である。調べた訳ではないが、文字を縦書きするのは中国文化の影響を受けた東アジア、内陸アジアの諸地域固有の文化だと思う。

同じアジアでもインド文化の影響を強く受けた地域では文字は横書きである。チベットもそうだ。チベット文字は7世紀にインド系の文字をモデルにして作られたと考えられている。横書きもその時一緒に取り入れられたと考えてよい。

ところが、いつ頃からかは知らないが、本家の中国が、縦書きをほとんど止めたようである。この国でいまだに縦書きしている人間は、書家と頑固な学者位だろう。

縦書きの伝統を最後まで守る国は日本であるに違いない。ガラパゴスと言わば言え。ガラパゴスで結構だ。

もっとも、学校の教科書でも縦書きされているのは国語の教科書くらいなものである。横書きの方が便利だと思っている人も多いだろう。加えてITのますますの普及。日本の縦書き文化も実は危ないところに来ているのかもしれない。

早い話、このブログも横書きしている訳だが、私は縦書きこそ正式な日本語の書き方だと思っている。幸い、一般書の世界では縦書きがまだ優勢である。縦書きが健在なうちに一冊でも多く自分の本を出すことをこれからの目標にしたい。

ある大学教員の日常茶飯
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