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小ネタ・パラダイス

2010年11月07日
先日イヌイさんの部屋に原稿を取り立てにいったら、最近自分で見つけた小ネタを教えてくれた。小ネタと呼ばれるものはどこの世界にもあるだろうが、学問の世界では、論文1本にするほどのボリュームはないが、十分おもしろく刺激的なトピックを指す。

確かにイヌイさんの小ネタは十分、いや十二分におもしろかった。これを知っていると、金剛界曼荼羅の見方が、少しだが確実に変わる。そういう意味ではこれは小ネタではなく大ネタである。
「これは高雄曼荼羅だけど、この部分を見て下さい」
「ん…ああ、なるほど、ここに衣の襞が見えますね…なるほど、おもしろいですね」

イヌイさんは会う人ごとにこれをしゃべっているらしいが、ここでブログに書くのは控えておこう。イヌイさん自身が早く活字化するべきだ。

そこでその替わりと言っては何ですが、私の小ネタ。

南方熊楠はミシガン州アナーバー時代に「珍事評論」という手書きの回覧紙を出していた。その第2号に載せた「与龍聖法印書」は熊楠の現存最古の仏教論とされる。私は以前から、この書に多くのサンスクリット語(片仮名表記)が書かれているのに注目し、その情報源を探していた。それがひょんなことからHandbook of Chinese Buddhismなどであることが判明した。熊楠はこれを首っ引きで見て、この文章を書いたようだ。

これだけである。改めて書いてみると、これは小ネタというより、小小ネタですね。

研究ノート