07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

南方熊楠研究夏季セミナー

2010年08月08日
6日(金)朝、当面の仕事を片付けて南に向かう。青空に夏雲が湧きだし、気分爽快である。
 第一の目的は田辺市で開かれる南方熊楠研究夏季セミナーへの参加であるが、その前に串本の大島にあるトルコ記念館を訪ねておきたかった。
トルコ記念館
串本の大島の樫野崎にあるトルコ記念館は、1890年9月にこの岬の近くで沈没したオスマン・トルコの軍艦エルトゥールル号の遺品などを展示する記念館だ。この事件は悲劇には違いないが、日本とトルコの長きにわたる友好関係のきっかけともなった事件であった。
両国旗
ここに来るのは3回目。最初に来た時には、串本節にも歌われている巡航船で島に渡ったが、今は橋が使える。
エルトゥールル
壁に描かれた船がエルトゥールル号。小松宮夫妻のトルコ訪問に対する答礼使節団を乗せて、イスタンブルからはるばる9000海里を旅してきた。一行は東京で大歓迎を受けた後、帰路、台風に巻き込まれてこの事故に遭った。岩礁
*エルトゥールル号を沈没させた魔の岩礁「船甲羅」(上)。有名なノルマントン号が沈没したのも同じ海域だ。

エルトゥールル号の沈没によって、トルコ皇帝特派全権大使オスマン・パシャ海軍少将以下約600人が嵐の海に消えた。しかし島民の献身的な救護活動により、69名が救出された。そして彼らをオスマン帝国の都イスタンブルまで送り届けるために、日本海軍の練習艦「比叡」と「金剛」が出動する。ここから始まる大冒険については、またの心だ…

ここに来る時にはなぜかいつもカンカン照りだ。大島は田辺から約70キロも離れている。「トルコ人の店」でトルコ・アイスを食べると、早々に道を戻る。

2時半、遅れて南方熊楠顕彰館に着くと、15人もの研究者がすでに揃っていた。初日のセミナーは、田辺市郊外の体験型宿泊施設「秋津野ガルテン」で開かれた。小学校の旧校舎を改造した、至極結構な施設である。
akizuno.jpg
真夜中には人体模型が走り回りそうな廊下。どこか懐かしい。理科室や保健室も覗いてみたかった。

セミナーではY田氏とY山氏が基調報告した後討論。翌日のT内先生の新資料講読も含めて、ものすごく勉強になった。
K田「先生、今日はいっぱいしゃべりますね」
私「そう、こうしておくと、後で飲むビールが数倍おいしくなるのだ」

というわけで、懇親会もすこぶる結構なものであった。
garten.jpg
懇親会を終えて、ほとんどゾンビ状態の参加者たち。私はここで失礼したが、残った面々は自販機のビールを飲みつくしたという。あな恐ろし・・・






研究ノート