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地上最大の谷

2010年06月06日
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*1998年6月 ネパール・ダウラギリ県ムスタン郡

ネパール中西部のカリ・ガンダキ峡谷。地上最大の谷間と言われている。両側にダウラギリとアンナプルナという8千メートル級の大山塊がそびえたっており、川床の標高は千数百メートルしかない。差し引き7千メートルがこの谷の深さだとすれば、アメリカのグランドキャニオンを二つ重ねてもまだ余裕があるということになる。

この写真はヘリコプターから撮った。同行するはずだった松井亮さんが来れなくなり、私はカトマンズで旅行業を営むRさん、同じくレストランを経営するTさんと一緒にカトマンズ空港から軍のヘリに乗った。
ヘリはよく落ちる、という頭があったので、決していい気分ではなかったが、何とか無事にローモンタンまで飛んでくれた。

季節がら、まだ水量の少ないカリ・ガンダキ河が、広い川床を枝分かれと合流をくりかえしながら流れている。

河口慧海が白馬にまたがってこの谷にやってきたのは1899年(明治32年)5月。ヒマラヤではまだ早春だから、慧海は川床を通る冬の道を進んだに違いない。






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