06月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫08月

大英博物館:熊楠・法龍の寄贈品

2010年03月03日
18日午後のメニューは、大英博物館で熊楠の寄贈品を見せてもらうことであった。大英図書館のエントランスでK峯先生、ドルチェさん、K沢さんと落ち合い、ランチはドルチェさんの案内でインド料理を賞味し、そのあと、タクシーで大英博物館の裏口に乗りつけた。

まずエンライトメント(啓蒙)と名付けられたギャラリーに入る。19世紀の大英博物館の雰囲気そのままの展示室だ。その多くの展示品の中に熊楠の寄贈した天女と秋葉権現の像がある。

2010ロンドン・パリ 082

ちなみに、大英博物館も、その後行ったV&Aもルーブル美術館もギメ美術館も、フラッシュを使わない限り、写真撮影は自由である。カメラ付ケータイの普及によって、「撮影禁止」はもはや意味をなさない、ということだろうか。日本の美術館・博物館も早くこうなってもらいたい。

2010ロンドン・パリ 159

その後、日本ギャラリーの奥の研究室でさらにいくつかの寄贈品を見せてもらう。

このほかに、直接見ることはできなかったが、1895年に法龍の名で寄贈された袈裟と衣と帯、同年熊楠が寄贈した袈裟、1894年に熊楠の弟の常楠の名で寄贈された輪袈裟も収蔵されている。これらは、大英博物館のホームページで画像を見ることができるので、帰国後、院生のT重君に法龍の寄贈品を見てもらった(見たい人はBritish Museum website→research→search:Horyuでどうぞ)。すると、
「これは、いわゆるその、石帯(せきたい)でございまして、はい」
「これは空衣(うつお)でございますですね、はい」
と実に丁重かつスピーディーに答えてくれた。

法龍がこれらを大英博物館に贈ったのは、熊楠のたび重なる「ひつこい」要請による。

その後、われわれは大英博物館を出て、門前のパブで一杯やってから歩いてホテルに戻った。7時過ぎにドルチェさんが迎えにきて、今度はタイ料理の店で晩餐とのことだったが、私は2パイントのビールがやけに回ったので、これ以上飲むと明日が危ないと見て、結局行かなかった。
2010ロンドン・パリ 095
Great Court. 左の大円筒の中が有名なReading Roomだが、今は見学することができない。熊楠もここに通って万巻の書物を読み、かつ筆写した。









フィールドワークの記録