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蒼穹の昴

2010年01月02日
謹賀新年

浅田次郎の『蒼穹の昴』がテレビドラマ化されるのを知ったのは、先月、本屋で文庫の帯を見てのことである。一般にドラマと原作は別物だが、スケールは大きそうである。

これを機に、柴五郎が脚光を浴びるのも、悪くない。『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』(石光真人編著、中公新書)は、読んで胸打たれない人はおそらく一人もいないという、掛け値なしの名作であり、お勧め本である。直江兼続同様、もっと知られていい人物だと思う。

そういえば、1900年の北京籠城(義和団の乱に際して北京にいた外国人が公使館区域に立て籠もった事件)に際して、柴五郎の総指揮の下、日本義勇隊に加わり、戦病死した人物に楢原(旧姓井上)陳政がいる。彼は清国通の外交官で、エジンバラ大学に留学したことがあり、南方熊楠とも知り合いだった。彼の著『禹域通纂』を見ると、彼が桁外れの知識と調査能力を持つ人物であったことが分かる。

何も熊楠だけが突出していたわけではない。
ある大学教員の日常茶飯