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アッサムの村の結婚式 タワンへの旅 最終回

2009年10月20日
山の中腹にあるハギャラ・ゴンパはこの辺りでは非常に古いゴンパと考えられている。ただご多分に漏れず、建物は何回も建て替えられたためか、昔日の面影は薄かった。
Arunachal 2009.9 1353

ついで小雨が降りだす中、タクルン・ゾンを訪れる。ゾンは地方を統括するための役所であり、要塞だった。今は廃墟に過ぎないが、この地域の歴史を考える上では貴重な遺跡だ。
今夕、ホテルでディナーミーティングがあると聞かされていたので、ゾンのある丘の上までかなりの急ぎ足で登る。私は遅れてもいいのだが、ゲストに重要な用件があるI 本さんは遅刻はまずいだろう。どうもこの旅は山歩きが多い。L氏は反対側に下りて、長いマニ・ウォ?ルを見ようと提案したが、蛇と蛭が多いと聞いて、来た道を戻ることにした。ゾンの側の小さなゴンパでL氏のお兄さんが堂守りをしていた。よく似た兄弟である。

ゾンからの帰り、L氏の実家で遅い昼食をいただく。時間が気になったが、せっかくの好意を無にすることはできない。さらにL氏は私たちを知り合いに紹介して回る。この村に日本人が来ることなど滅多にないに違いない。彼の顔を立てるのも必要なことである。

4時頃出発。ドライバーのオージットが飛ばしに飛ばして、6時30分にはホテルに着いていた。

しかし結局、本隊の到着が遅れたので、ディナーミーティングは8時を回ってから始まった。

翌日、ボンディラからグワハティに移動する。

最後の日にも一つすてきなことが待っていた。ある村で、グワハティ大の大学院生の結婚式があるので、一同うちそろって出席したのである。あいにくの雨模様だったが、前庭と裏庭の両方に屋根が架けられ、雨季の結婚式の用意は調っていた。
Arunachal 2009.9 1512
*祭壇に向かって祈りを捧げる花嫁、花婿、その他一同。花嫁は保険会社の支店長だそうな。まるぽちゃの典型的なアッサム美人だが、きょうび、顔はまあ伏せておいた方が無難でしょう。
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*来客に振る舞うために、文字通り千人分の食事が用意されている。
私たちは飛行機の時間があるので、早めに食べさせてもらった。ご祝儀は、みんなで出し合い、まとまった額を渡した。

夕方、コルカタ空港に着いた。ちょうどドゥルガー・プージャーの季節で、空港は混み合っている。Arunachal 2009.9 1556
*手前はタクシー・ドライバーたちと料金をめぐってもめるアンドーさん。コルカタは生き馬の目を抜くような大都会だ。その後ろに「コルカタへようこそ」の看板が見えるのが皮肉である。

タクシーでシェーラズ・ゲストハウスに行ったが、これは食事と休憩のためで、泊まるためではない。夜中には再び空港に戻る。国際線もずいぶん混んでいる。この時期に休みを取って、東南アジアに遊びに行くコルカタ人は少なくないようだ。

バンコクの空港で土産を買い、例によって、マニラ経由で関空に着いたのは、9月24日の夜であった。
私以外はみんな家が遠いので、すぐに解散。空港から泉ヶ丘行きのリムジンバスに一人乗り込む。客は少ない。急に寂しく、またほっとした気分になって、長かったこの一ヵ月を振り返りながら、バスに揺られた。



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