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南葵文庫

2018年09月18日

9月18日(火)

朝から気持ちのよい秋晴れである。


連休の初日の土曜日は、先に書いたように、査読と保護者懇談会で休むことができなかった。2日目の日曜日は終日家に籠もって外出しなかった。3日目の昨日、和歌山市博物館に南葵(なんき)文庫関係の特別展を見に行った。

題して「お殿様の宝箱 南葵文庫と紀州徳川家伝来の美術」。規模はあまり大きくないが、なかなかの好企画で、東大図書館にある「南葵文庫」の扁額、南葵文庫の旧観を伝える写真の数々、文庫の旧蔵書、徳川頼倫(よりみち)が残した写真帳と彼が使っていたものと同型のコダック・カメラなど見所が多かった。

高山寺蔵の熊楠書簡を整理した前後から、紀州徳川家第15代当主、徳川頼倫と頼倫が設立した南葵文庫には興味を持っている。その一行とロンドンで交流した熊楠は、法龍に宛てた手紙の中で、自分が頼倫に説いたことがこの文庫の設立につながったという意味のことを独特の調子で述べている(『高山寺蔵 南方熊楠書翰ー土宜法龍宛1893ー1922』藤原書店、pp.301-302)。熊楠との関係を離れても、頼倫と随行の鎌田栄吉、斎藤勇見彦の欧米漫遊は十分に興味深い。次の次の次の次くらいには、研究テーマにしたいものである。


往きは鍋谷峠のトンネル道から京奈和道を使い、帰りは北上して途中から阪和道に入った。距離は前者がちょっと長くて約60キロ、時間は和歌山市内に入ってからが掛かって1時間半ほどだった。

なおこの特別展について知ったのは、南方熊楠顕彰館からの通知による。N尾さんはじめ顕彰館の方々に改めて御礼を言いたい。





ある大学教員の日常茶飯 | トラックバック(0)
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