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敵意のある観衆

2018年09月12日

9月12日(水)

8日から11日まで能海寛資料の調査のため島根にいた。その間にUSオープンで大坂なおみ選手が優勝した。テニスに特に興味があるわけでも、実況を視ていたわけでもないが、決勝戦とそのあとの表彰式での出来事には注目せざるを得なかった。


一夜明けての日本の報道。泊まっている旅館から現場に出かける前に見たワイドショーには、往年の名選手が解説に起用されていた。彼が言うに、あのブーイングはアンパイアに対してのものであって、大坂選手に向けられたものではない、と。そんなものかと思っていたが、改めてネットで映像をみてみると、あのブーイングの少なくとも一部は明らかに大坂選手にも向けられていた。セリーナが正しく、アンパイアは○○だ。そのアンパイアのお陰でお前は勝ちを拾った。そんな勝ちは認めないぞ、ということだと思う。


決勝戦で日本人選手を打ち破った相手にも観客は賞賛の拍手を惜しまない。日本では当たり前の光景もよその国ではどうだろうか。あの解説者が言うべきだったのは、海外で戦うというのは、こういうことなんですよ、ということだったのではないかと思う。もちろん、大坂選手自身、口にこそ出さないが、そんなことは百も承知であるはずだ。


その後、欧米のマスコミから、観客や主催者に対する批判が現れた。確かに、“Perhaps it’s not the finish we were looking for today.” は主催者が口にすべき言葉ではない。 こういう報道を受けて、日本のマスコミ各社が論調を変えたかどうかは確認していない。

ある大学教員の日常茶飯 | トラックバック(0)