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すでに5日

2018年01月05日

1月5日(金)

高野山は朝から雪である。昨日自重したので、久しぶりにすっきりした寝覚め。仕事の能率も上向きになる。夕方、コンビニの前で知り合いに会った。全く予期していなかった出会いだったのだろう。先方、慌てて一言、「よいお年を」。

「この間正月を迎えたばかりだと思っていたのに、一年が経つのはほんとに早いね」とは言わず、「ああっ、明けましておめでとうございます(だよね)」と答えた。

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正月に『漱石全集』の一冊を取り出し、渡欧途中でコロンボに寄った日の日記を確認した。旅客相手のセイロン人に上手い具合にかもにされたようなことが書いてあった。ずっと前に私もデリーで似たような体験をしている。コンノートプレイスの芝生で休んでいると、耳かき屋がやってきて、奇妙な調子で歌うようにしゃべりながら、メモ帳を見せる。そこには日本語で「この人は○○さんといって、とてもいい人だ」とか何とか、詳しくは忘れたが、そんな推薦のことばが書いてあったと思う。耳かきをしてもらった記憶はないから、多分断ったのだろう。うっかりやってもらうと、今度は、これまでの日本人のお客がどれだけ気前よくお金を払ったかのリストを見せられたに違いない。単純な仕掛けである。頼まれてそんなことを書いたのは、「こいつは悪い奴だから、騙されないように気をつけろ」などとは書かない善良な日本人旅行者たちであったと思われる。

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漱石は継続的に日記を書く習慣がなかった。書いたこともあるが、それは小説の材料を探している時だったそうである。これを知ってなぜか嬉しかった。このブログも将来何かの役に立つかも知れない。



ある大学教員の日常茶飯 | トラックバック(0)