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歳末

2017年12月19日

12月19日(火)

今月は行事が多かったせいか、ずいぶん長く感じられる。それでも、23日の龍大でのシンポジウムが終われば、風船がしぼむように年が終わってゆくのだろう。やり残したことは多いが、例年同様、課題を抱えたままの越年になる。


このところ、夜宿舎に帰って風呂に入り、テレビを点けて、1時間ばかりバラエティやドラマを視るのがほとんど唯一の楽しみである。

昨日は、昨年亡くなった近藤亨氏が「ムスタンの人々を救った偉人」として取り上げられていた。近藤氏は、下ムスタンで米を作った人として、知る人ぞ知る存在であるが、番組では、それはクライマックスに明らかにされる謎で、学校や託児所、病院などの設立が前振りとしてちりばめられていた。私もムスタンでは何度か、薬をねだられた経験がある。明らかに栄養不足の子どももよく見かけた。カリガンダキの峡谷は、毎日午後になると砂礫混じりの強風が吹きすさぶ。乾燥が強く、耕地は水の便のよい狭い土地に限られている。住民は出稼ぎが多い。そういう土地に学校を建て、子どもたちに給食を食べさせるだけでも、立派すぎるほど立派な事業である。

私は、ジョムソンの近藤氏の家を訪ねたことがある。かなり前のことなので、細かい点は覚えていないが、暗い電灯の下で、氏は日本の旅行会社の社員と麻雀か将棋に興じていた。テレビで見る通りの個性的な人物だった。

無論、番組は分かりやすく、おもしろく作られた編集物に過ぎない。その背後にどんな経験があったのか、私はそれを思いながら画面を見ていた。


ある大学教員の日常茶飯 | トラックバック(0)