泉州石工
2017年07月03日
金曜日の午後、会議のため和歌山大学に行った。和歌山大学のキャンパスは大阪府との境に近い高台に位置している。会議終了後、阪南、泉南、泉佐野、貝塚、岸和田と、大阪のディープサウスを通って帰宅した。このルートは、かつては行楽の行き帰りにしばしば利用したが、子どもたちが大きくなってからはさっぱりだった。
阪南、泉南の旧日根郡は、近世に活躍した泉州石工の故郷である。彼らの作品は高野山にも多いらしい。主な石材は和泉砂岩である。良質な石材が採れることが、このような産業が発展する基本的条件だったのだろう。
*高野山奥之院で最大を誇る崇源院(徳川秀忠夫人お江)の五輪塔。その台座には「石作 泉州黒田村甚左衛門」と制作者の名が彫ってある。黒田村は現在の阪南市黒田らしい。