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再び景教碑

2017年05月29日

4月から本館に移ったため、警備の都合で大学を出るのが早くなった。研究所にも部屋が残っているが、授業と会議で消耗したあと、夕方からお勉強する気にもなれないので、曼荼羅荘に帰って、ちょっとテレビを見て、早々と寝てしまう。そのため、大分寝た気になって時計を見て、何だまだこんな時間か、と驚くことが最近増えた。学校に出かけるにはまだ早すぎる。結局、もう一寝入りすることになるが、いろいろなことが頭をよぎって、寝たり醒めたりの時間が続く。


ゴールデンウィーク前にK先生の記念論集に投じた原稿のゲラ刷りが来たので、かなり時間を掛けて校正した。この時間には、真言宗の古い雑誌の調べ直しも含まれている。短いコラムだが、新しい情報は入れ込むことができた。タイトルは「物言う石―E.A.ゴルドンと高野山の景教碑レプリカ―」とした。この題はゴルドンの著作から取ったものだが、その出所は「ルカによる福音書」である。


2月にハワイ島に行った際、コナで時間ができたので、本屋を探してぶらぶらした。本屋は見つからなかったが、替わりに公立の図書館に行き着いた。ちょうど古くなった本の市民への頒布会が開かれていた。数ドル払って袋を買うと、所定の本の中から、その袋に詰められるだけの本を持ち帰ることができるというもの。帰りの荷物が重くなるのを恐れて、見るだけにしたが、古い本の中に「石が叫ぶだろう(The Stones will cry out)」というタイトルを見つけた。こういう表現は、キリスト教圏では割合に使われるのだろうと思った。


拙文は高野山奥之院にある景教碑レプリカについての考察である。実は高野山のレプリカには、西安の碑林博物館にある原碑と大きく違う点がある。去年の夏、西安を訪れて現物を確認できたので、安んじて論ずることができるようになった。このレプリカを建てさせたゴルドン夫人は、その傍らに眠っている。その墓も特徴のあるものだ。

ある大学教員の日常茶飯 | トラックバック(0)
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