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「鬼平」が終わったらしい

2016年12月15日
おつとめ、急ぎ働き、引き込み、押し込み、盗人宿(ぬすっとやど)、おかしら、密偵、火盗改め、とくれば、ご存じ「鬼平犯科帳」である。

江戸の町で大店への押し込み強盗がそう度々起こってはたまらないが、そこは、藤沢周平の海坂藩に御家騒動が絶えないのと同様、お約束の世界である。池波正太郎の原作もいいが、私は中村吉右衛門主演のテレビシリーズのファンだ。それが先頃150話で終わったという。何でもいつかは終わるわけで、「吉右衛門さん、ありがとう、お疲れ様」と言いたい。

誰かが以前書いていたことだが、とにかくこのドラマ、夜の江戸の町を黒装束に身を固めた盗賊団が風のように走って止むことがない。盗賊にもランクがあって、「殺さず」などの掟を守って「本格」の「お勤め」をする「立派な」おかしらは大盗として尊敬される。闇の世界の名士というわけである。火附盗賊改方長官長谷川平蔵は実在の人物で、石川島人足寄場(無宿者を収容して授産する施設)の創設者としても知られるが、「鬼平」のストーリーや人物設定はすべて池波ワールドといってよいだろう。ま、理屈抜きに楽しめばいいのである。

ああ、俺も「五鉄」でシャモ鍋を囲んで一杯やりテェもんだ。
ある大学教員の日常茶飯