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久方ぶりの里帰り

2016年09月24日
 シルバーウィークを利用して、久しぶりに里帰りし、母と兄に会ってきた。

20日(火)
 台風に追われるようにしながら東京に行き、本郷3丁目の学会事務局に原稿を提出した。○氏が、ちょっと気の毒そうに、「こちらに何か他に御用でも・・・」
「はい、いくつか。でも、他に何もなくても来ますよ」
 最終稿ができたのが、今日(締め切り日)の朝なのだから仕方がない。おかげで里帰りの切っ掛けができて、むしろ有り難いのである。
 外は台風の影響による雨である。レトロな喫茶店で熱いコーヒーを飲んだあと、長女に連絡し、池袋のデパートで手土産を買った。

21日(水)
 8時8分東京発のつばさで山形へ。駅前でレンタカーを借りて家へ行くと母と兄が待っていた。みなで郊外の観光物産館に行って食事をしたあと、長女夫婦と次女は次の目的地に向かって出発。私は実家に1泊した。

22日(木)
 遅く起き、午後、新幹線を乗り継いで帰途に就いた。車内で、山形駅ビルの本屋の郷土コーナーで買ったイザベラ・バードの『日本奥地紀行』(高梨健吉訳、平凡社)を読む。
 バードは明治11年に初めて日本を訪れ、東北・北海道まで旅をしている。その旅行記の中で、置賜(おきたま)盆地の印象を次のように語っている。

 「米沢平野は、南に繁栄する米沢の町があり、北には湯治客の多い温泉場の赤湯があり、まったくエデンの園である。(中略)実り豊かに微笑する大地であり、アジアのアルカデヤ(桃源郷)である。自力で栄えるこの豊沃な大地は、すべて、それを耕作している人々の所有するところのものである。彼らは、葡萄、いちじく、ざくろの木の下に住み、圧迫のない自由な暮らしをしている。これは圧政に苦しむアジアでは珍しい現象である」
 
 結構辛辣な批評の多いこの人が、置賜にかぎっては絶賛している。彼女の観察のすべてが実態に正確とは限らないが、山形県人としてこう言われて悪い気はしない。実際、小松にはバードの記念碑も立っているらしい。

 
 


ある大学教員の日常茶飯