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ご回診です!

2016年01月23日
1月23日(土)
高野山は、いままでの季節の遅れを一挙に取り戻そうとしているように冬、である。

K-GURSの評議会のために95分だけ京都にいた。京都にはこの20数年間に何百回も行っているが、これは短い滞在の新記録かもしれない。帰りに難波の高島屋で「追悼 山崎豊子展」を見る。意外に沢山の人が展示に熱心に見入っていて、根強い人気を感じさせた。
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*難波の大阪高島屋7階グランドホールで2月1日まで。

折角なので、『山崎豊子 スペシャル・ガイド』(新潮社)と『白い巨塔』1(新潮文庫)を買って帰る。

うちで食事をして風呂に入った後、再び電車で高野山に向かう。明後日が締め切りなので、これも止むを得ざる仕儀だ。

電車の中で『白い巨塔』1を読み始める。初めてとは思えないほどすらすら読めて、各場面が次々に頭に浮かぶのは、前に見たテレビのおかげである。リメイク、ではない。田宮二郎のオリジナルである。世代にもよるだろうが、私にとって国立浪速大学附属病院第一外科の財前五郎は、田宮二郎以外にはあり得ない。

リメイク版が放映されていた時分、同じマンションの人に、大学教授の選考というのはあんなんですか、という意味のことを聞かれたことがある。「財前五郎、菊川昇、財前五郎・・・」というあれ、「金はなんぼでも出す」というあれである。いやあ、うちは金と権力には無縁ですから、と答えておいたが、業種が違うと何をやっているかさっぱり分からないということの例である。私だって、旧帝国大学附属病院では、やはり週に一度は、「○○教授の総回診です!」の声とともに、例の「大名行列」が行われていると、頭の片隅で思っていたりするのだから。

それにつけても、山崎豊子の仕事の大きさにはつくづく感じ入った。

ある大学教員の日常茶飯