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赤倉温泉の秋

2015年10月20日
1泊2日で赤倉温泉を再訪した。8月は4人のグループで賑やかだったが、今回は一人旅である。

10月18日(日)
9時10分発の特急サンダーバードで大阪を発つ。12時35分に上越妙高駅に到着して、8月と同じようにMさん、Iさんの出迎えを受ける。向かったのは、上越市のIさんのお宅である。そこで8月に倍する資料を見せていただいた。こうした資料は、いずれ地元で整理して展示会をすべきだというのが一致した意見であった。その後、吉木村に向かい、M一族の菩提寺専念寺、村の鎮守日吉神社を回った。

専念寺では意外の歓迎を受けた。この寺の大奥様はもうすぐ90歳に手が届くという人だが、頭がしっかりしていてお元気である。私見だが、概してお寺の老人は幸せそうに見える。日本のお寺はほとんどがファミリービジネスだから、家族がそれぞれの役割を持ち、協力し合う体制ができている。その中に老人の役割もちゃんとある。重要なのは檀家をはじめとする地域の人々との人間関係であり、昔からの付き合いが物を言うからである。またいい意味で上下関係がはっきりしており、年寄りは尊重され発言権がある。一般にお寺は早寝早起きで、広々しており、お経を唱えるのは身体にもいい。健康的なのである。

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*日吉神社の境内から眺めた吉木の村。稲刈りはもう終わっている。この神社には、この村出身で三井物産の重役になった間島與喜が寄進した石鳥居がある。

さて、日吉神社の岡を下り、Mさんの車で、赤倉温泉まで送ってもらった。赤倉温泉の標高は800メートルあり、高野山とほぼ同じである。にもかかわらず、高野山のように「山に登った」という感じがしないのは、真っ直ぐないい道を徐々に上るからのようだ。
8月と同じく、「高原ホテル 対山」に投宿。

19日(月)
朝食後に、「対山」のご主人Mさんに話を聞いた。Mさんは、赤倉に縁の深い岡倉天心の顕彰に尽力してきた。そしてその過程で平山郁夫画伯と深交を結んだ。平山先生の自宅アトリエにも招じ入れられたというから相当なものである。その他の話題でも、この人の話は無類におもしろい。途中から「岳雪荘」のKさんも来てくれて、話に加わる。貴重なひとときだった。話が終わってKさんが帰られたあと、赤倉本通りから「滝の湯」、「天心遺跡」の辺りをぶらぶらした。最後は「足湯」につかって12時半に対山に戻り、大女将さんの車で新幹線の上越妙高駅まで送ってもらった。

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*「天心遺跡」の六角堂もすっかり秋の色である。

これで赤倉は一段落である。自分で考えてもずいぶんエネルギーを注いだが、好きでやっていることである。実に爽やかな気分で帰路に就いた。

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