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カンダタイイッ!

2008年12月25日
 ガチャピンがスポーツ万能のスーパー着ぐるみであることは知っていたが、ヒマラヤまで登るとは思わなかった。某社のケータイのCMである。

 しかしあのヒマラヤは本物だろうか。たとえ本物だとしても、大相撲でいえば、序の口クラスだろう。おまけに流れる曲が「八甲田山」のテーマである。
 
 ひょっとするとお父さん犬の声の北大路さんに合わせたものかもしれない。そうすると最後には彼らも雪に埋もれるのかな、などとどうでもいいことを考える。

 「八甲田山」は森谷司郎監督の大作映画である。原作者の新田次郎をして、私の雪の描写はあまかった、といわしめた超弩級遭難映画である。今と違ってCGなどない時代のことである。キャストもスタッフも本当に遭難しそうになりながら撮ったという迫力が画面から伝わってくる。
 私はこれを仙台の映画館で見たが、始まる前、前の回を見たおじさん二人が席を立たずに声高に議論しあっているのを聞いて、それだけの映画なのだなとわくわくしたものだ。彼らは仕舞いには隣の席の女性に注意されていたが。
 エリック・バリの「キャラバン」もそうだが、この映画、リーダーシップとは何かを深く考えさせる。

 さて、先日御山にきた雲藤さんが、休憩時間に突然「神田大尉!」(三国連太郎のまね)と叫びだしたので、「神田はおらんか!」と応じたら、こちらが驚くほど喜んでくれた。ついでに「雪の進軍」でも歌ってあげようかと思ったが、ひっくりかえって笑い転げられても困るので止めた。これも「八甲田山」である。

 なにしろ雲藤さんは生まれてこのかた映画は二本しか見たことがなく、そのうちの一本が「八甲田山」というヘビーな体験の持ち主だ。
 では次は「はなれ瞽女おりん」と「津軽じょんがら節」と「飢餓海峡」をビデオ屋で借りていっぺんに見てください、とアドバイスしておいた。どうなっても知らんが・・・。

 そういえば、今年亡くなった緒形拳さんも「八甲田山」に出ていた。惜しむ人が多く、まさに哀悼だが、よくよく考えてみると、私は俳優としてのこの人は今ひとつ好きではなかったという気がしてくる。

 しかし今村昌平監督の「復讐するは我にあり」での演技は印象に残っている。特に、よく言われることだが、競艇場での清川虹子との掛け合いには凄みがあった。もっとも、これもよくよく考えてみると、若い私は、むしろ小川真由美と倍賞美津子の、それこそ体をはった演技に圧倒されていたのかもしれない。
 この映画も仙台で、友人二人と見たのだが、見終わったら、みんな喉がからからに乾いていたので、近くの「明眸」という行きつけの酒場に飛び込んで、ビールで喉を潤したのであった。

 そんなこんなで今年も終わりである。来年もせいぜいがんばって、「天はわれわれを見放した」(「八甲田山」での北大路さんの名ゼリフ)などと叫ばなくてもいいようにしなければならない。
 
ある大学教員の日常茶飯