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赤倉のお湯

2015年08月28日
「対山」では毎日、「岡倉天心風呂」と名づけられた大浴場で湯を浴びた。おかげで左手も大分戻った感じがする。慧海は、持病のリウマチと痔疾の治療が赤倉に来る目的の一つであったようである。よく効くとの実感があったのだろう。

赤倉温泉は坂の町である。山峡の湯治場などとは趣が異なり、大正時代から高級な別荘地として、またスキー場として発展してきた歴史を反映してか、今も明るくモダンな空気が感じられる。天心は、赤倉を「東洋のバルビゾン」にする構想を持っていたという。慧海は、ここにかつて過ごしたヒマラヤの避暑地ダージリンの面影を重ねていたのではあるまいか。

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*赤倉本通り。妙高の山頂はわずかに雲に隠れている。

さて、翌24日は、K村さんの案内で細川別荘、天心公園、赤倉シャンツェなどを見た後、奥地の関温泉、燕温泉まで足を伸ばした。赤倉のお湯は透明だが、関は赤く、燕は乳白色だ。午後は下におりて、池ノ平を見、「対山」に戻ってしばらく休憩した後、再びG荘で話を聞いた。

帰宅したのは25日の午後3時半。「対山」を出てから6時間あまりであった。

今回もまたいろいろな方々の御世話になった。特にK村さん、そしてやさしく接してくださった新井・赤倉のみなさんには何と御礼を申し上げてよいか分からない。いつも書いていることで恐縮だが、「この御恩は成果を上げることでお返しいたします」。


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