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隊長、安らかに

2014年09月26日
先週の土曜日に隊長が亡くなり、月曜日にお通夜があった。

病気で療養していたが、こんなに早くさよならを言うことになろうとは考えてもいなかった。

遺影が爽やかな笑顔で、本来の隊長が戻ってきたような錯覚を覚えた。
導師は生前の約束ということで泉北のW師が務めたが、彼の話がまたよくて、泣かされた。

隊長はヒマラヤを愛していた。特にネパール西部の山々に関する体験的知識は抜群で、私も多大な恩恵を受けた。

偶々家が近かったこともあって、時々お邪魔し、ヒマラヤ談義に気持ちのいい時間を過ごした。ここ数年は、泉ヶ丘駅前で奥様もまじえて忘年会をするのが恒例だった。

昨日今日、惻々と寂しさがつのる。

隊長殿、御世話になりました。そして、ありがとうございました。
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そもそも、私が隊長を知ったのは、15年ほど前にテレビ放映されたドキュメンタリー番組によってである。日本のある登山隊がヒマラヤの未踏峰を目指す。その行程に、ヒラリーとともにエベレストに初登頂したシェルパの英雄テンジン・ノルゲイの物語などをまじえて、ヒマラヤ登山の現場でシェルパがどういう仕事をしているかが描かれてゆく。彼はその登山隊の文字通りの隊長であった。印象深かったのは、未踏峰へのアタックよりも、むしろ数々のトラブルを乗り越えて、山の麓まで進んでゆく登山隊の道行きと、それを率いる隊長のヒマラヤ登山を知り尽くした言葉と行動であった。

「こんな日本人がいるんだ」とその時思った。

それからしばらくして、私は隊長とメールで連絡し合うようになる。はじめは、テレビのあの人、とは気付いていなかったのだから、縁とは不思議なものである。
ある大学教員の日常茶飯