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ダライ・ラマ法王14世講演「人はどのように生きるべきか―21世紀の宗教と倫理―

2014年05月02日
9時、いよいよ講演が始まった。最初に藤田学長の挨拶。と、それが終わらないうちに法王様が松長管長の手を取って舞台に現れ、砂マンダラを見たりしはじめた。お二人は舞台中央に置かれたソファーにご一緒に着座。それからはすべて法王様のペースであった。

開口一番、昨日までの灌頂や密教について何か質問はないか、と仰る。質問はひとしきりお話になった後、と思い込んでいたので、これには意表を衝かれたが、マリヤさんが機敏に対応してくれた。用意された質問をここに入れてくれたのである。これがまるでそのために用意されたもののようにうまくはまった。あとは自然の流れに任せればよかった。

お話の途中で、法王様が藤田学長を舞台に呼び寄せて、ソファーに一緒に座らせるということが起こった。これも楽しいハプニングで、会場はさらに和やかなムードに包まれた。

お話が一段落して質問の時間になった時、質問希望者の列に高野山大学生や専修学院生が何人か並んだのも積極的でとてもよかった。時間の都合で質問は途中で法王様ご自身によって打ち切られたが、それは仕方がないことで、質問ができなかった人々も理解してくれるだろう。

こうして高野山でのすべての日程が終了し、法王様は、お食事の後次の目的地に向かわれた。別件が片付いていなかったので、私は空港まではお見送りできず、黎明館の通用口でお別れした。最後はドアのガラス越しに法王様が車で出発されるのを目で追った。

この人は、今日と同じように、明日も、また明後日も、世界中を回って人々に教えを説いてゆくのだろう。

こう思ったら、なぜか胸がちくりと痛んだ。




高野山大学の力