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シンポジウム初日

2013年09月27日
一昨日、高野山大学密教文化研究所主催の講演会でHUGハウスの堤澄子さんが講演された。もちろん宇根さんも一緒である。講題は「被災地におけるスピリチュアルケアの実際」。「沈黙」やアイコンタクトの実習も含めて2時間半近く熱弁を振るわれた。一年ぶりの再会で、その折の様子もスライドで見せてもらい、とても懐かしかった。今年はどうにも動きがとれないが、思いは被災地に残している。

さて、
21日(土)夜中に起きて陳継東さんの講演のコメントの予習をした。終わって電気を消すと、窓から月光が差し込んで、いい風情だった。
9時前にホテルを出た。ランジャナさんが泊まっているホテルの向かいの停留所から17番のバスに乗ると、京大まで直通である。今まではこれを知らずに、三条から京阪に乗ることばかりを考えていた。京都はバスを乗りこなして一人前であることを痛感する。

10時から旧研究班の会合があった。テーマは成果の出版をどうするか。2010年の7月から2年9ヶ月の研究期間に人文研からは少なくない予算をいただいた。これを成果に換えてお返ししなければ格好がつかない。今回のシンポジウムはその一環だし、出版はその一応の締めくくりだ。何だかんだで出席者は少なかったが、方向性は見えてきた。

11時半すぎになると高野山大学から助っ人の院生二人が到着し、さっそく撮影の準備にかかる。なかなか頼りになる。ちなみに事務方との細々した交渉や手続き、さらに懇親会場の押さえに当たってくれたのは、京大の院生のK本さんである。彼女がいなければ準備の手間は何倍にもなっただろう。

午後1時半、いよいよシンポジウム開始である。最初に私が趣旨説明と称して思いの丈を述べた。次いでトップバッターの陳継東先生(青山学院大学国際政治経済学部)の講演が始まる。講題は「釈迦の原典を探す―近代仏教学の形成と日中仏教者の交流」である。陳さんは、近代中国の仏教者の研究でとてもよい成果を上げてきた。日中の仏教者の交流にもとても詳しい。今回はその十八番(おはこ)の部分をたっぷり聞かせてくれて、とてもおもしろく参考になった。コメンテーターは私が務めた。

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*シンポジウムの一場面

続いて、4時からミシェル・モール先生(ハワイ大学マノア校宗教学科)による「ユニテリアンと日本仏教の接触-明治・大正時代に於ける普遍的真理の摸索とその挫折より学べるもの」があった。モールさんはジュネーブ生まれのスイス人。日本滞在が留学時代から数えて19年に及ぶという。ヨーロッパ、日本、アメリカで学び教えるという経歴の持ち主だ。講演は、アメリカン・ユニテリアン協会の日本での活動を特に仏教との接触を軸に論じたもので、戦後の日本までを見据えた刺激的なものだった。コメンテーターは吉永進一先生(舞鶴高専)にお願いした。

黄檗文華研究所の田中先生、「アジアの会」のH島さんらも聞きにきてくださり、とてもありがたかった。

1日目は予定の6時頃終了し、それから百万遍交差点近くの「門」で懇親会を行った。気持ちよく酔い、しゃべり、悪酔いしないうちにお開きになってホテルに戻ったので、私としては上出来だった。






研究ノート