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学術検討会1日目

2013年07月15日
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*開会式の前、禅堂に集まってくる参加者たち。

28日、8時から開会式があった。最初に主持人(司会者)の呂健福先生(陝西師範大学宗教研究中心主任、教授)による趣旨説明や主な参加者の紹介があった。そのあと何人かが挨拶。最初が静先生、二番目が比叡山延暦寺執行の武覚超先生、そして三番目が乾仁志高野山大学副学長だった。

静・武両先生は別格として、三番手に乾先生がきたのは、中国側の高野山大学重視の姿勢の顕れである。高野山大学はこの大会に副学長を送り込んできた。副学長といえば、学長の代理である。肩書きと序列を重んじる中国社会では、このことは相当なアピールになったようだ。

今後は、ゆめゆめ「イヌイさ~ん」、場合によっては「イヌイちゃ~ん」なぞとは呼ぶまいぞ、と心に誓う。

長い開会式が終わって、いよいよ分科会に分かれる段になった。私は、敦煌研究院の劉永増先生とペアで第二組の午前中の主持人をおおせつかっている。劉先生とは昔からのなじみなので気は楽だ。ついでに言うと、私の漢族観の半分は劉先生からもらっている。
それは「漢族には言いたいことは120%言わなければならない。どんなに激しく議論しあっても、あとを引くことはない」というものである。

ところが初手からハプニング。静先生と王益鳴先生が、同じ時間帯に第一組の主持人と第二組の発表人とにダブルブッキングされていたのだ。この問題は、お二人を第一組に回し、第二組の穴は後の二つの発表を前倒しして埋めることで解決された。まあ、たいした問題ではなかったのだろう・・・

私の発表「中国浙江省発現的二種梵文貝葉経典」は、昼食を挟んで2時から再開された第一組においてなされた。通訳は中国社会科学院のモンゴル人、嘉木楊(ジャムヤン)氏が務めてくれた。彼は日本で勉強した人で、とても丁寧で人なつこい。

発表は十分な時間がないことは始めから分かっていたので、原稿は肝心なところだけを読んで、あとはできるだけ質問や意見を受けるようにした。浙江省発現の二種の梵文貝葉経典とは、天台山高明寺にあった写本と嵊県の普安寺にあった写本を指している。まさにご当地ものなのだ。私は大分前からこの両写本に興味を持ち、研究史をまとめたりしている。今回この学会に参加したのも、天台山で写本の現物を見ることができるという期待があったからだ。

北京大学の張保勝先生から有益なサジェスチョンをいただいた。

一日の日程を終えて部屋に戻ったら、ヤマモモが一篭置いてあった。その心遣いが、私には大伽藍よりも素敵なものに思われた。
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