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会稽山龍華寺

2013年07月09日
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*黒塗りの高級車がばんばん走っているかと思うと、こんな危なっかしい人もいる。原付に三人乗りも珍しくない。

杭州を出てまもなく大河を渡った。銭塘江である。雨のせいか道路が渋滞し、紹興市の会稽山までは結構時間がかかった。紹興は昔の越州である。春秋時代、越と呉の抗争は、臥薪嘗胆、呉越同舟、会稽の恥など、私たちにも親しい故事成語を生んだ。

竹の繁る山を登って龍華寺に着いた時には5時を回っていた。龍華寺といっても予備知識があったわけではない。それもそのはず、この寺は、秋の竣工を目指してまだ工事中であった。山の斜面を削って、壮大な伽藍が建設されようとしている。完成した諸堂にはすでに仏像などが搬入されているが、ビニールの覆いをかぶったままだ。寺の建立というよりは、地域開発の趣である。実際、今回寺側の代表者として出てきたのは、管長ではなく、開発公司の総裁であった。

私たちの車が着くと、入口から傘を持った人々がわらわらと迎えに出てきた。入口はかなりの混雑である。その中、揃いのポロシャツを着た人たちがきびきび働いて、登録、支払い、資料渡し、荷物運び、案内をしてくれる。みんなボランティアのようで、総勢百人近くもいるだろうか。

ぱんぱんに膨らんだひどく重いザックを渡された。部屋に入ってから開けてみると、分厚い電話帳のようなものが二冊詰められている。それは今回の学術大会の論文集で、外国語のものにはすべて中国語訳が付いている。私は原稿を早めに出したが、イヌイさんが出してから2週間も経っていない。まさに人海戦術の突貫工事であったに違いない。このエネルギーには圧倒される。

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*この晩は気づかなかったが、谷を隔てた山の上にはこんな建物も建設中。弥勒の宮殿、兜率天宮だという。現段階ですでに高さ80メートル。ひょっとすると、否まちがいなく、この上に弥勒の像が乗るんだよね・・・




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