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チャト・リンポチェの伝授

2013年05月09日
5月半ばにしては寒すぎる中、高野山大学では一昨日、昨日とチャト・リンポチェによる伝授会が開かれた。チャト・リンポチェは、ダライ・ラマ法王直属のナムギェル僧院の元院長。学徳ともに高い高僧で、特に瑜伽(ゆが)タントラの事相にかけては自他ともに許すチベット仏教界の第一人者だ。

1年半前、ダライ・ラマ法王が高野山大学で金剛界の灌頂を授けられた時も、先乗りしてナムギェル僧院の僧たちによる砂マンダラの建立を指導し、灌頂の儀式では法王の補佐役を務められた。

今回師をお招きしたのは、金剛界の灌頂を受けた者に必要な金剛界法と六座グルヨーガを授けてもらうためである。
一昨日、チャト・リンポチェは開口一番、次のようなことをおっしゃった。

私は、弘法大師が開かれた高野山に特別の思いを持っています。ダライ・ラマ法王は、ここに来られたとき、チベット仏教と真言宗は、言葉や服装は違っていても、同じく龍樹以来の密教の伝統を保持している者同士として、力を合わせてお互いに研鑽を深めよう、とおっしゃられました。私も本日ここで伝授を行うことに特別の意味を感じているのです。

師は、現在密教学院ギュトゥーの副院長の要職にあって大変忙しく、海外出張は原則断っているという。そこを無理して出かけてこられたのは、上のような思いからである。

この二日間、学ぶことはきわめて多かった。
研究ノート