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1日目 栄福寺

2013年02月14日
今朝の高野山はこの冬一番の冷え込みだった。


2月9日(土)
新大阪9:20発のさくらで福山に向かう。福山駅前のバス停でこの日からの参加者が揃った。
田中雅一先生に名古屋大学大学院の森田剛光氏、京都大学大学院の武田龍樹氏、高野山大学大学院の梅原豪一氏、そして私の5人である。
10:45発の高速バス「しまなみライナー」でしまなみ海道を今治に向かった。福山―今治線は予約ができないので、ちょっと心配したが、問題なく座ることができた。正午過ぎに今治駅前に着き、駅前食堂で昼食を取ってから、タクシーで今日の目的地である栄福寺に向かった。

四国八十八ヵ所霊場第57番札所、真言宗栄福寺は、白川密成師の寺である。白川師は『ボクは坊さん。』(ミシマ社)の出版以来、活躍が顕著だから、ご存じの方も多いだろう。高野山大学では私のゼミだったが、実に手のかからない学生だった。

四国霊場に参拝するのは10数年ぶりのことである。もの珍しいので境内できょろきょろしていたら、いつの間にか白川師が側に来ていた。
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これは本堂脇に置いてある箱車。足の不自由な人がこれに乗って遍路していたが、栄福寺まで来て奇跡的に歩けるようになったので、これを奉納して帰った。まぎれもない実話であるという。

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研究会は、納経棟の横に立つ「演仏堂」というユニークな建物で行われた。発表は次の二つ。

 白川密成師「四国霊場24歳住職 10年を通してある僧侶の雑感ー過去と未来を見据えながらー」
 森田剛光氏「巡礼を地域社会の視点でみる―遍路研究とヒマラヤの聖地ムクティナートの比較から」

白川師には、若くして札所の住職になった人間が、これまで何をしてきたか、今何を考えているか、ということをざっくばらんにしゃべってもらった。こういう話をまさに彼のホームグラウンドで聞けたのは貴重だった。森田氏には、ネパールのカリガンダキ上流域のフィールドワークから、ムクティナート巡礼の現状を報告してもらった。森田氏にはぎりぎりになって声をかけたのに、きっちり準備してきてくれた。

予定では、その後、第58番札所の仙遊寺まで1区間だけ遍路道を歩くつもりだったが、時間が押して暗くなりかけていたため、諦めてタクシーで市街地に戻った。

密成さん、あかねさん、本当にお世話になりました。


研究ノート