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もう一つ仕事が終わる

2019年12月27日
まだ今年は終わっていない。

10月だったと思う。Aさんから原稿催促のメールがきた。心のひっかかりとなって私を苦しめていたもののひとつだ。これを機に立派に更正を果たそうと、Aさんに電話する。「10月中には何とかしてちょ。みゃーみゃー・・・」久しぶりに話ができて少し気が楽になった。しかし、案の定というか何というか、その仕事に手がつかないうちに、11月がすぎ、12月も半ばにさしかかった。再びメールが届く。もう限界だ。意を決して、以前返してもらった編集者の朱の入った原稿を開く。いざ取りかかると、すべきこと、できることは限られていた。比較的短時間で改訂作業を終え、Aさんに送ると、コラムもよろしく、と返事がきた。これは10月の電話の時に依頼されたもので、執筆陣の中でこれを書ける人間はざっと考えて私しかいないので、簡単に引き受けたのだが、以来記憶の狭間に落ち込んでいたのであった。これだから、忙しい人間に頼むのは怖いのである。
今さらキャンセルはできないので、本当は別のことをするはずのところ、何とか書いて昨日送った。

その後もAさんの悪戦苦闘ぶりが伝わってくる。なかなか原稿を返さない人間が他にも何人かいるらしい。「最後の修羅場ですね」「これは産みの苦しみというやつで」とか慰めを書き送っているが、これは他人事ではない。

大学はもう休みに入っている。仕事をするには静かでいいが、そのかわり暖房が止まって寒い。土曜日までがんばろうかと思っていたが、昨日のうちに逃げ帰った。

午後から「スターウォーズ」の最新作を観に行った。「夜中にひいひい言っている」ので、「気分転換が必要だ」との家人の勧めにしたがったものだ。確かに今朝の気分は最悪だったが、2時間たっぷり、強烈な映像と音響にさらされて、せいせいした気持ちになった。この長大なエピックもこれで終わるらしく、往年の名キャラクター総出演の趣があった。
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ふむふむ、なるほど

2019年12月25日
12月25日(水)
昨夜、NHKラジオの「聞き逃し」でシドティに関する談話を聞いた。ジョヴァンニ・バッティスタ・シドティは、シチリア・パレルモ生まれのイエズス会宣教師で、18世紀の初めに屋久島で捕縛され、江戸に送られて新井白石の尋問を受けた。白石はこれを基にして『西洋紀聞』などを著した。シドティは「最後の伴天連」とも呼ばれる。

以前、熊楠の高山寺書簡をやっていた時に、熊楠がこの人物にとても同情的であることに強い印象を受けた。しばらく前、テレビ番組で、シドティが幽閉されていた東京小日向の切支丹屋敷跡から人骨3体が発掘され、DNA鑑定の結果、そのうちの一つがシドティのものであると結論付けられ、頭蓋骨から顔の復元まで試みられたのを見た。そして今度の談話である。なんでも、同郷のカトリック神父が彼に興味を持ち、研究書を著した、それがこの度日本語に翻訳されたとのこと。

切支丹屋敷跡は茗荷谷駅の近くのようだから、何かの折に訪ねるのも一興である。
*****
枕元に小谷汪之『中島敦の朝鮮と南洋』(岩波書店)を置いて、寝しなに少しずつ読んでいる。以前にも書いた中島敦の「光と風と夢」、そしてその主人公スティーブンソンの南洋生活への興味からであるが、これとの関連で、明治17年の海軍練習艦「筑波」による遠洋練習航海に関する記事をネットで読んだ。それがちょっと驚くような内容だった。脚気対策のための実験航海であったというのである。これを推進した高木兼寛を取り上げた「白い航跡」という作品が吉村昭にある。正月はこれを読んで過ごそうかと思う。





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シュレスタでの報告会

2019年12月23日
昨夜湿った雪がまとまって降って、今朝の高野山は雪かきで大わらわである。

12月21日(土)
午后3時から、大阪桃谷のネパール創作料理の店「シュレスタ」で、大西さんたちの「プレート設置報告会」が開かれた。このプロジェクトの趣旨などについては10月15日の拙ブログをご参照願いたい。

私も出席して、30分ほど前座で話をさせていただいた。〇先生が急逝されてまだ間もない時期であり、どうなるかちょっと心配したが、結果的にはよい会であった。
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*説明の画像に見入る参加者たち

大西さんたちは、さらに上流のツァーラン村でも同様のことをやろうという計画を持っている。来年の2月9日には堺市でも報告会が予定されている。その頃には、この計画がさらに具体的なものになっているだろう。

「シュレスタ」は10年ぶりであった。オーナーのシュレスタ氏は〇先生の教え子である。報告会の後、懇親会があった。つまみが美味しかったので、ビールが進んだ。
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見知らぬ街角

2019年12月16日
12月15日(日)
午前中は、日ごろの運動不足解消のためウォーキングに励んだ。いつものコースを外れて、今まで歩いたことのない道を歩いてみた。そこには過去に通ずる道があった、と言ったら浅田次郎の小説になる。現実はそこまでファンタジーではないが、古い記憶は呼び覚まされた。

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*道の曲がり具合がよくてシャッターを切った。

12月18日(水)
2時間目授業。その前に所用で高野山高校に行く。午後からは会議会議の連続。6時半からS院で忘年会。今年もこういう季節である。忘年会は実に淡白に終わり、さっさと曼荼羅荘に引き上げた。

12月19日(木)
いつも通り、難波サテライトで授業を行った。

12月20日(金)
MTDCのK総裁が来日、来県し、高野山に来られた。短い時間だったが、応接室で懇談。K総裁とは、今年1月にムンバイを訪れた際に歓待を受けている。
さあて、ようやく週末だ。




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討ち入り

2019年12月14日
12月14日(土)
Pちゃんはスマートな車で、毎日始動時に、今日は何の日か教えてくれる。しかし、12月8日は太平洋戦争が始まった日です、とは言わなかったし、今日も、赤穂浪士の討ち入りの日です、とは言ってくれなかった。時代は変わっている。
それでも、ネットには、映画・テレビの忠臣蔵の名場面がいろいろアップされているので比較して見てみた。例えば「南部坂雪の別れ」は、北大路欣也と里見浩太朗と中村吉右衛門で見た。演出も演技も、少しずつ違っている。個人的には、吉右衛門さんの目の演技がよかったが、名優たちがそれぞれ最高の演技を見せようとしており、大石内蔵助はやはり大役なのだな、と改めて思った。思いながら、いつのまにか目頭が熱くなっているのに気付いた。

あくまで「忠臣蔵」の世界の中での話だが、討ち入りが成功したのは、大石が最初から腹を決めていたからである。逆に、中心となるべき人物の腹が決まっていなければ、どんなプロジェクトもぎくしゃくしてうまく進まない。身近にもありそうな話である。
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乗り切るしかない

2019年12月13日
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*昨日午後5時過ぎの泉ヶ丘。雲がすごいので、思わず写真に撮った。

12月13日朝5時、起きぬけにつぶやく。「乗り切るしかない」

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ともかくひとつ仕事が終わる

2019年12月10日
12月10日(火)
昨日の夕方、ようやく香港に原稿を送る。あなたの原稿が査読を通ったから、これこれの仕様に直してアブストラクトなどを付けて送り返してほしいとの連絡があったのは8日ほど前である。予想外の事態で、急には時間が割けない。数日間だんまりを決め込んでいると、リマインダーが来て、3日間余裕を与えるとのこと。折角だから週末を利用して原稿を直した。原稿というのは、9月の香港の学会に事前提出したものである。改めて見直すと、訂正を要する箇所がいくらでも出てくる。ここはコンマだとか、ここはsを付けないととか、いじくりまわしているうちに土日が終わった。それにアブストラクト等を付けて送信した。

今朝は珍しく遅く起きて、7時半頃に曼荼羅荘を出た。駐車場一面に霜が降りていた。9時まで待って、S寺に電話を入れ、S寺所蔵の資料を香港の論文の図版に使わせてもらいたい旨お願いした。するとご住職、「学術的に意義のあるものでしたら、使ってもらって構わない」と即答された。私たちのようなものでも、人間関係があって初めて仕事ができる。そのことを痛感した。早速香港に送信すると、担当のMs.Jからすぐに「サンキュー」と返事が来た。締め切りに遅れた上図版を追加したのに、寛容なものである。





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らじおの時間

2019年12月03日
11月3日(火)
最近はラジオを聴く時間が長くなった。習慣になっているもののひとつが、日曜午後7時20分からNHK第1で放送されている「新日曜名作座」である。森繁久彌と加藤道子のコンビで半世紀もやっていた「日曜名作座」の後継番組で、西田敏行が男性を、竹下景子が女性やこどもを演じ分けている。古関裕而のテーマ曲は変わらない。2008年から始まったそうであるが、私が聞き始めたのはここ数年である。最初は、西田さんが聞き分けにくい感じを受けた。しかし、すぐに、これこそがこの役者の真骨頂なのだと思った。今はすっかり慣れて自然に聞いている。竹下さんは、声色にさほど変化を付けているわけではないのに、まるで虹の七色のように、さまざまな女性を巧みに演じ分けていて、毎回感服させられる。

一昨日から、らじるらじるの「聞き逃し」で、山本周五郎短編作品集を聞いた。朗読は亀井佳明。「晩秋」「人情裏長屋」「肌匂う」「こんち午の日」の諸作品はどれも味わい深かった。これも亀井さんの絶妙なプロの技があってこそである。
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もったいない

2019年12月01日
11月30日(土)
滋賀県大津の三井寺で開かれた密教図像学会に出席した。といっても、総会に間に合うように行って、監査報告をし、終わったらすぐ失礼するという情けない形で、ほかには文化財収蔵庫と琵琶湖疏水を見るくらいしかできなかった。じつにもったいないことであった。

もより駅から三井寺駅までは電車で2時間弱である。それでいて監事が総会に出てこないでは、事務局も迷惑だろう。そんな思いに駆り立てられての参加で、ぎりぎりまで家で仕事をしていたのだが、もうちょっと意欲があれば、三井寺の境内を隅々まで回ることができたはずである。ああ、じつにもったいない。
桜井敬徳、フェノロサ、ビゲローの故地を訪ねるのはまたいつか、である。

琵琶湖は、水が盛り上がっている感じがとても好きなのだが、最近はとんとご無沙汰していた。
帰ったのは、午後8時。三条京阪まではO君といっしょだった。


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