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何回目かの『樅ノ木は残った』

2019年09月24日
9月21日(土)
午前中床屋に行き髪をすっきりさせた。午睡のあと、紀伊国屋書店に出かけて、英会話のテキストを買い、ついでに新潮文庫の『樅ノ木は残った』の中巻を買った。
山本周五郎の『樅ノ木は残った』は長らく文庫本で上下2巻だったが、しばらく前から上中下3巻になった。私は高校生の時に山形市の古本屋で旧版を買って、ずっと持っていたのであるが、近頃その上巻が見当たらない。おまけに下巻は、さすがに古くなってページがあちこちで外れはじめた。新版の上巻は前に手に入れていたので、今回は中巻を買ったというわけである。別にこだわりがあるわけではないが、何となく曼荼羅荘の部屋の枕元においてあり、夜中に目が覚めた時など、あてずっぽに開いて1、2章読むようにしている。するとまた眠りに入りやすい。ストーリーはとっくに頭に入っているので、筋を追うのではなく、文章そのものを味わっている。
近頃注目しているのは人物描写である。この作品には魅力的な脇役がいろいろ登場する。伊東七十郎や里見十左衛門もそうだが、私は柿崎六郎兵衛とお宮の兄妹が出色だと最近は思っている。柿崎は、剣は優れているが、自堕落で、他人は、妹を含めて利用するものとしか考えていない。プライドが理由もなく高く、他人を見下す癖がある。人生に不満が多く、自らの不遇をすべて他人のせいにしている。要するに、嫌な奴である。こういう性格は我々の中にもある、というのが前提だが、それにしても、周五郎の描写は、実はモデルがいるのではないかと思われるほど生き生きとしている。
NHK大河では日下武史が演じた。ついでにいうと、原田甲斐は、実は市川雷蔵が演じるはずであったという説がある。確証はない。しかし、今になって思うと、雷蔵の甲斐は見てみたかった。

9月22日(日)
部屋を片付けているうちに、はずみで腰を痛めた。歩くことは歩けるが、腰を伸ばせないので、「猿の惑星」の猿のような歩き方になってしまう。

9月23日(月)
世間は休みだが、大学は今日から授業である。3時間目に後期の初授業をしたが、おかしな歩き方をしていると気づいた人も多かったと思う。治療法は、平らになって寝るだけ。毎日少しずつ回復に向かっている。



ある大学教員の日常茶飯 | トラックバック(0)
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