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フォーラム初日

2019年09月18日
9月14日(土)
国際フォーラム「仏教とシルクルート」初日である。朝食の後、専用バスで会場の中文大学に向かった。中文大学は、吐露港から赤門海峡を見晴るかす小高い丘の斜面に広大なキャンパスを擁している。あとでネットで調べると、ある大学ランキングで、今年世界55位にランクするというなかなかの大学であった。

昨夜の晩餐会でテーブルが一緒になり、自然よく話をするようになったのは、ドイツ在住で多くの肩書を持つ胡海燕先生、インド・デリー大学のサラオ先生、スリランカ・コロンボ大学のダンマジョーティ先生、タイ・マハーチュラーロンコーン大学のアーナンダ先生である。
胡教授は、誰にでも気軽に話しかける屈託のない人で、きついことでもさらりと言ってのけて、決して悪い印象を残さないという特技の持ち主であった。サラオ教授は無口な人だが、発表には精彩があった。私が、サンスクリットを学ぶ短期プログラムはないか尋ねると、返事は肯定的で、いろいろアドバイスをくれた。ダンマジョーティ師は、かもしだすその雰囲気から、その場にいるだけで座が盛り上がるという徳のある人である。スリランカ上座部アマラプラ派の比丘で、日本のパーリ学者にもかなり知人がいる感じであった。アーナンダ師とは、タイの佛教事情やバンコクの日本人納骨堂などについて話がはずんだ。

さて、予定より少し遅れて開幕典礼が始まった。主賓は、青海省の副主席で中国仏教協会の副会長を務める仁青活仏である。この師に随行してラマ僧たちが10人も来ている。聞いてみると、アムドやカムの出身者たちである。

開幕式に続いて主題発言があった。閉口したのは、私が三人の主題発言者の中に入っていたことである。これも学愚先生や、都合で急に来られなくなったJKさんの配慮であることは理解できたが、これではちょっと順位が高すぎるのである。しかし、ここまで来たらじたばたしてもはじまらない。

私の発表題目は、英語を和訳すると、「南北仏教徒の対話:19世紀後半に始まる日本仏教とスリランカ仏教の交流」。スリランカの話ということで、ダンマジョーティ師は喜んでくれたし、胡教授も「まったく新しい知識で、とても勉強になった」と評価してくれた。これでよしとしよう。

大学食堂での昼食の後、私たちはバスで祝典会場の香港湾仔会議展覧中心に向かった。行事の名称は、「慶祝中華人民共和国成立70周年 三大語系仏教高僧祈福盛典唐卡祈福盛典」という。唐卡(タンカ)が掛け回された大ホールでの盛大な式典であった。ここでの主役は仁青活仏を始めとするお坊さんたちであった。

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そのあとバスで別会場に移動し、盛大な晩餐会が催された。隣に座ったダンマジョーティ師が、「プロフェッサーはビールを飲んでもいいよ」といってくれたので、ウェイターにビールを注文すると、「ありません」ときた。それもそのはず、会場はお坊さんだらけ、出てくるのはすべて精進料理である。こういう状況でお酒を飲むのはさすがに不謹慎なのであった。10時過ぎにホテルの戻り、すぐに就寝した。



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