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秋のビール

2019年09月30日
秋はビールがうまい。この季節に各社が発売する紅葉がプリントされた缶を見ると、どうしても飲みたくなる。高野山はビールの美味しくない所であるとは、かねてよりの持論である。これは夏場の話で、気温と湿度が関係しているように思う。しかし、秋のビールはなかなか味わい深い。この頃は夜中に鹿がよく啼く。


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やっと週末

2019年09月27日
9月26日(木)
サテライトでの後期授業が始まった。後期は、前期からの続きのゼミ(卒論指導の授業)に「インド宗教思想史」という授業が加わって2コマになった。この日の授業では、撮りためてきた写真の中から、M.K.ガンディー(マハートマ)関係のものをパワーポイントで見せた。ムンバイのマニ・バワンやデリーのガンディー記念博物館で撮ったものである。
マニ・バワンにはガンディーの生涯の主なエピソードをジオラマで再現したものがあり、主な場面は撮ってあったので、これが役に立った。ガンディー記念博物館には、1948年に彼が暗殺された時に身に着けていたドーティ(男性用腰布)とショール、持っていた時計、おまけに発射された弾丸まで展示されている。これらも、ちょっと生々しいが見てもらった。

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*ガンディーの三猿(ガンディー記念博物館)「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」
 私は特に「言わザル」ように注意しなければ。

9月27日(金)
やっと週末である。週末であるが、明日大学院の入試があり、面接が当たっているので、堺に帰ることができない。とにかく後期の第1週が終わった。長い休みの後の最初の授業は調子が出ないものだが、ペース配分には何となく当たりがついた。

ようやく腰がすっと伸びて、またもとのように歩くことができるようになった。健康であることのありがたさよ。




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何回目かの『樅ノ木は残った』

2019年09月24日
9月21日(土)
午前中床屋に行き髪をすっきりさせた。午睡のあと、紀伊国屋書店に出かけて、英会話のテキストを買い、ついでに新潮文庫の『樅ノ木は残った』の中巻を買った。
山本周五郎の『樅ノ木は残った』は長らく文庫本で上下2巻だったが、しばらく前から上中下3巻になった。私は高校生の時に山形市の古本屋で旧版を買って、ずっと持っていたのであるが、近頃その上巻が見当たらない。おまけに下巻は、さすがに古くなってページがあちこちで外れはじめた。新版の上巻は前に手に入れていたので、今回は中巻を買ったというわけである。別にこだわりがあるわけではないが、何となく曼荼羅荘の部屋の枕元においてあり、夜中に目が覚めた時など、あてずっぽに開いて1、2章読むようにしている。するとまた眠りに入りやすい。ストーリーはとっくに頭に入っているので、筋を追うのではなく、文章そのものを味わっている。
近頃注目しているのは人物描写である。この作品には魅力的な脇役がいろいろ登場する。伊東七十郎や里見十左衛門もそうだが、私は柿崎六郎兵衛とお宮の兄妹が出色だと最近は思っている。柿崎は、剣は優れているが、自堕落で、他人は、妹を含めて利用するものとしか考えていない。プライドが理由もなく高く、他人を見下す癖がある。人生に不満が多く、自らの不遇をすべて他人のせいにしている。要するに、嫌な奴である。こういう性格は我々の中にもある、というのが前提だが、それにしても、周五郎の描写は、実はモデルがいるのではないかと思われるほど生き生きとしている。
NHK大河では日下武史が演じた。ついでにいうと、原田甲斐は、実は市川雷蔵が演じるはずであったという説がある。確証はない。しかし、今になって思うと、雷蔵の甲斐は見てみたかった。

9月22日(日)
部屋を片付けているうちに、はずみで腰を痛めた。歩くことは歩けるが、腰を伸ばせないので、「猿の惑星」の猿のような歩き方になってしまう。

9月23日(月)
世間は休みだが、大学は今日から授業である。3時間目に後期の初授業をしたが、おかしな歩き方をしていると気づいた人も多かったと思う。治療法は、平らになって寝るだけ。毎日少しずつ回復に向かっている。



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フォーラム二日目、そして帰国

2019年09月19日
9月15日(日)
フォーラム二日目。昨日とは別の大講義室を会場に、分組論壇と称する個別の発表があった。サラオ教授の"Silk Road, Arabs and Buddhism in Early Medieval Western India"、胡教授の「4-5世紀印度仏教僧侶的南海航行」を始め興味深い発表が続いた。
学内でのランチの後、図書館見学があった。新しい設備の整った図書館で、利用者サービスも行き届いていることが感じられた。
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*デザイン感覚あふれる図書館内部。さまざまな学び方ができるように工夫されている。

午後のセッションが終わるとフォーラムも終幕である。場所を変えて、関係者だけの打ち上げの晩餐会が開かれた。三日連続で、こちらはありがたいばかりだが、学愚先生とそのスタッフのこの間の労力は心身ともに大変なものだったと思う。スタッフは若い女性ばかりで、聞いてみると中文大学の卒業生である。本当にお世話になりました。最後はやっぱり白酒の乾杯になり、私も自分を抑えつつ何杯か飲み干した。多少酔いを感じたが、それはとても心地よいものであった。

9月16日(月)
10時半にホテルに車が来て、空港まで送ってもらった。韓国東国大学の朴先生と一緒だった。朴先生は中国と台湾で8年勉強した人で、発表は慧超の『往五天竺国伝』についてであった。
朴先生とはチェックイン前に別れ、早めに出国手続きをして、ランチを挟んで免税店でお土産を物色した。旅費の精算などで財布に香港ドルが溜まっていたが、次にいつ香港に来られるか分からないので、お土産を買った残りは、手数料が高いのを我慢して、全部日本円に換えてしまった。

3時20分発予定のANA機は、整備の都合で1時間遅れで出発。ワインなどたしなんでいるうちに関空に着いた。







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フォーラム初日

2019年09月18日
9月14日(土)
国際フォーラム「仏教とシルクルート」初日である。朝食の後、専用バスで会場の中文大学に向かった。中文大学は、吐露港から赤門海峡を見晴るかす小高い丘の斜面に広大なキャンパスを擁している。あとでネットで調べると、ある大学ランキングで、今年世界55位にランクするというなかなかの大学であった。

昨夜の晩餐会でテーブルが一緒になり、自然よく話をするようになったのは、ドイツ在住で多くの肩書を持つ胡海燕先生、インド・デリー大学のサラオ先生、スリランカ・コロンボ大学のダンマジョーティ先生、タイ・マハーチュラーロンコーン大学のアーナンダ先生である。
胡教授は、誰にでも気軽に話しかける屈託のない人で、きついことでもさらりと言ってのけて、決して悪い印象を残さないという特技の持ち主であった。サラオ教授は無口な人だが、発表には精彩があった。私が、サンスクリットを学ぶ短期プログラムはないか尋ねると、返事は肯定的で、いろいろアドバイスをくれた。ダンマジョーティ師は、かもしだすその雰囲気から、その場にいるだけで座が盛り上がるという徳のある人である。スリランカ上座部アマラプラ派の比丘で、日本のパーリ学者にもかなり知人がいる感じであった。アーナンダ師とは、タイの佛教事情やバンコクの日本人納骨堂などについて話がはずんだ。

さて、予定より少し遅れて開幕典礼が始まった。主賓は、青海省の副主席で中国仏教協会の副会長を務める仁青活仏である。この師に随行してラマ僧たちが10人も来ている。聞いてみると、アムドやカムの出身者たちである。

開幕式に続いて主題発言があった。閉口したのは、私が三人の主題発言者の中に入っていたことである。これも学愚先生や、都合で急に来られなくなったJKさんの配慮であることは理解できたが、これではちょっと順位が高すぎるのである。しかし、ここまで来たらじたばたしてもはじまらない。

私の発表題目は、英語を和訳すると、「南北仏教徒の対話:19世紀後半に始まる日本仏教とスリランカ仏教の交流」。スリランカの話ということで、ダンマジョーティ師は喜んでくれたし、胡教授も「まったく新しい知識で、とても勉強になった」と評価してくれた。これでよしとしよう。

大学食堂での昼食の後、私たちはバスで祝典会場の香港湾仔会議展覧中心に向かった。行事の名称は、「慶祝中華人民共和国成立70周年 三大語系仏教高僧祈福盛典唐卡祈福盛典」という。唐卡(タンカ)が掛け回された大ホールでの盛大な式典であった。ここでの主役は仁青活仏を始めとするお坊さんたちであった。

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そのあとバスで別会場に移動し、盛大な晩餐会が催された。隣に座ったダンマジョーティ師が、「プロフェッサーはビールを飲んでもいいよ」といってくれたので、ウェイターにビールを注文すると、「ありません」ときた。それもそのはず、会場はお坊さんだらけ、出てくるのはすべて精進料理である。こういう状況でお酒を飲むのはさすがに不謹慎なのであった。10時過ぎにホテルの戻り、すぐに就寝した。



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無事帰国

2019年09月17日
9月17日(火)
昨夜11時頃、帰宅した。結果からいうと、実に快適な旅であった。もちろん、それは香港中文大学の学愚先生とそのスタッフが大働きをして準備してくれたお陰であった。感謝と共に、いつかお返しすることを忘れないでいたいものだ。

出発前は、今香港に行って大丈夫なのか、といろいろな人にご心配いただいた。私はというと、まあ何とかなるだろう、それに私を誘ってくれた先生方の面子はつぶせない、と考えていた。実際に行ってみてどうだったかは、明日からいくらか書くとして、まずは無事に戻ったことをご報告したい。
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香港1日目

2019年09月14日
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*ホテルの19階の部屋からの眺め

トランジットは除き、「香港に来た」と言えるのは二度目である。最初の訪問は30年近く前、チベットへの行き帰りに寄ったのであるが、この話は込み入っているので、いつか気が向いたら書くこととして、今回である。
出発前、Cさんがすごく心配して、「空港で出迎えの人に会えなかったら、すぐ私に電話して下さい。絶対に独りで空港の外に出てはいけません」と忠告してくれた。

しかし実際には入国審査も預け入れ荷物のピックアップもスムーズで、事務担当のJさんから空港内の進み方を写真入りで教えてもらっていたお陰で、迷うことなくEXIT Bに進んで、出迎え人にキャッチされた。ホテルのある沙田までは車で40分ほどであった。チェックインして部屋に入ってから、早速Cさんに電話で安着を知らせた。

沙田は中心街から離れていることもあってか、デモなど気配も感じられない。

この日の夕食は、ホテル2階のボールルームでの盛大な歓迎晩餐会であった。私のテーブルは、インド人、タイ人、スリランカ人、ドイツ在住の中国人と多彩であった。ここで初めてプログラムが渡されて、私の出番が明日であることを知った。ちなみに、このフォーラムに出席した日本人は私一人である。







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明日から香港

2019年09月11日
9月11日(水)
昨日の夕方、香港フォーラムの事務局から、パワーポイントを使いたかったら前もってデータを送るようにとの連絡があった。予定はなかったのだが、考えてみると見せるものはあった方がよい。1時間ほどで15枚の短いものを作って送信した。
今朝それを動かしながら、原稿を読み上げると15分程度でおさまることが分かった。これで一応の準備は整った。
昨日、Cさんが部屋に来た。Cさんは私のことを心配して、毎日香港情勢をチェックし、必要に応じて先方に電話連絡もしてくれている。ありがたい話である。

9月12日(木)
明日から香港である。出張先は中文大学、宿泊先は、ハイアットリージェンシー・からコートヤード・バイ・マリオット・ホンコン・サティン(沙田)・ホテルに変更された。いずれにしても大学の近くのようだ。



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学会三昧

2019年09月08日
9月9日(月)
季節の変わり目ですので、体調にはくれぐれもお気をつけてください、
とは、よく聞く言葉であるが、この歳になるまで私には無縁と考えてきた。ところが、今年の秋は違っていた。6日の夕方、帰宅した時にはふらふらで何もやる気がしない。夕食を取り、風邪薬を飲んで、すぐに寝る。
7日(土)朝、起きたら9時を回っている。慌てて支度をし、京都に向かう。北大路からタクシーに乗り、ぎりぎりで理事会の会場に滑り込んだ。
2時に佛教大学の礼拝堂の入り口でP氏と落ち合い、カフェテリアで1時間ほど話をした。P氏はアメリカの大学院で学ぶイタリア人で、ニューデリーの学会で初めて会った。面会の打診があったのは5月ごろで、忙しいから8月にしてくれないか、と返事して、そのままになっていたので、連絡して時間を作ったというわけである。
そのあとK村先生と出会い、話をしているうちに、先生「三面のシヴァの写真を僕にも送ってくれないか」、私「いいですよ。お安い御用です」となった。
三面のシヴァとはムンバイ近くのエレファンタ島のシヴァの神殿にある有名な彫像である。相当前の話になるが、私はK先生が論文の中でこの像に言及したくだりを読んで、こういうこともあるものか、と深く印象付けられていたのである。
会場には懇親会まで残っていた。しかし、体調を考えて、1滴のビールも飲まず、おなかだけ満たして、早々に五条のホテルに向かった。
8日(日) ホテルの枕がよかったらしく、珍しく安眠できた。9時半に会場に着き、第2部会に陣取った。途中、書籍販売コーナーで何冊か本を購入。12時からの理事会に出てから早めに帰途についた。夜、近くの本屋さんに香港のガイドブックを買いに行った。普段はあまり気にしないのだが、今回ばかりは、空港とホテルとの位置関係、空港の見取り図などがすぐ分かるようにしたいと思ったからだ。

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学会二つ

2019年09月06日
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明日から日本印度学仏教学会の学術大会が京都の佛教大学で開かれる。日本仏教学会学術大会から1週間しか経っていないが、秋はいつもこんな調子である。
来週の金曜日から3泊4日で香港のさるフォーラムに出かける。Cさんが心配していろいろ連絡を取ってくれているが、今のところフォーラムは予定通り開かれる。空港には迎えをよこしてほしい、と念を押しておいた。

ここ二日ほど、あまり眠れなかったので頭が重い。一昨日は喉がいがいがして咳が出た。昨夜は鼻が詰まった。夜、曼荼羅荘の部屋に戻ると昼間の熱がまだ冷めていない。しかし、うっかり窓を開け放して眠ると、夜更けに冷えることになる。高野はすっかり秋である。


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