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高野山と高野山大学

2019年06月29日

6月29日(土)

昨日の午後4時45分から8時すぎまで、龍谷大学大宮学舎でK-GURSのチェーンレクチャーの授業を2コマ担当した。講義題目は、共通テーマに合わせた「近代の真言宗と高等教育」であった。内容は、1.高野山学道略史ー開創から明治維新まで、2.明治維新以降の真言宗諸派の動向と学校制度ー高野山に視点をおいて、3.教育体制・内容の変遷の3部立てにした。中心は2で、明治維新以後、諸宗派の離合集散の激しい中で、高野山上の学校が、伝統を守り発展させるために、いかに苦闘したかについて、かなり細かいところまで立ち至って述べた。


今月、天理では高野山の信仰について述べ、龍谷では高野山の学問について講義した。信仰と学問とは高野山の二つの顔である。いずれは定見を持たなければならないと考えていたこの二つの事柄をなんとか自分なりに整理することができた。いずれも自分から進んでではなく、指名を受けて引き受けたことではあったが、私個人にとってとてもよい機会になった。


恐縮したのは、龍大の担当者のD先生が最初から最後まで付いて下さったことである。辛抱強く聴講してくれた学生たちに加え、D先生に厚く御礼申し上げたい。



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研究プロジェクト発会式など

2019年06月21日

昨20日は、朝9時からあるプロジェクトの発会式があった。高野山とシアトルとコロンボを結んだ三元中継で、なかなか賑々しかったが、今後の進展は、軸になる人々のマネージメント力もさることながら、研究組織に参画したメンバー一人ひとりの努力にかかっている。


私は自分の出番(自己紹介+研究見通し程度)の後、中座して健康診断に回った。これもなかなかに重要なことだ。それから難波サテライトでの授業のために御山を下った。難波から自宅に戻り、多少静養してから御山に帰り、すぐに寝た。金曜日1時間目の授業に備えるためだ。4月から木曜日はいつもこんな調子で過ぎてゆく。

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老いは口にしない

2019年06月19日

6月19日(水)

最近は早寝早起きに徹している。昨夜も9時には布団を被った。ところが寝入ってまもなく緊急地震速報に起こされた。新潟から山形にかけての沿海部が最も強いところで震度6強。酒田には大事な親戚もある。おかげですっかり目が醒めてしまった。これではいかんと寝直したが、夜明けに変な夢を見た。

一夜明けて、今日は私的記念日である。この一年は何とか無事だった。

南方熊楠曰く、「姜子牙(きょうしが)年九十にして鍼(はり)と竿とを取て周室を起し、未だ口に老といはず」。

姜子牙とは周の文王らに仕えた軍事家で、太公望とも呼ばれる。「鍼と竿とを取て」とは、釣りをしていて文王に見出された故事を踏まえている。要は90歳を超えてから、周王朝の建設に大功があったが、「わしも年じゃ」などとは決して言わなかったというもの。私もこれからの一年は、この精神でゆこう。



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靴を替える

2019年06月18日

こういうことにも連鎖反応があるのか、と言いたくなるほど、ひどい事件や事故が続けざまに起きている。高齢者ドライバーによる事故で必ず言われることは、アクセルとブレーキの踏み間違いだ。運転しない人には分からないかもしれないが、その危険は常にあると言っておきたい。故障、ではない。人的ミスである。

とりあえずできることとして靴を替えた。愛用の靴がぶかぶかになり、ペダルの操作が微妙にやりにくくなっていたのだ。こういうことは自覚があってもなかなか改善行動には結び付かないものだが、今回は事故報道に促された。

今日も事故を起こしませんように、南無。


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ねぶたも雨の中

2019年06月15日

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本日6月15日は、弘法大師の生誕を祝う青葉祭の当日である。

昨日の午後から本山前駐車場に屋台が出て、夜に入ってねぶたの山車行列も行われたが、あいにくの雨であった。

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天理での学会

2019年06月10日

6月8日、9日の2日間、天理市の天理大学で開催された印度学宗教学会の学術大会に参加した。1日目のシンポジウムではパネリストのひとりとして「真言密教の聖地「高野山」」と題して若干の発言をした。この学会は、私の故郷みたいなものである。最近はすっかり遠ざかっていたが、開催校である天理大学のS井先生のご慫慂を受けて今回の出席となった。


受付で、ため込んでいた会費もほぼクリーンにした。財布は薄くなったが、気分はよかった。


その夜は第38母屋での懇親会の後、S井先生と同部屋で寝た。翌朝散歩を兼ねて、第38母屋から歩いて会場まで行った。途中で天理教会本部の神殿を見学した。ここはいつ訪れても森厳な雰囲気に打たれる。


珍しく、二日目の発表を最後まで聞いた。おおとりはM上先生だった。先生は今年87歳になられる。この世代は元気な人が多いが、それにしても、新幹線を乗り継いできて、発表までされるのだから、その気力は大したものである。


天理には長い間に何回か来ているが、いつきても清々しい気分にさせられる。S井先生はじめ天理大学の皆さんに感謝したい。

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西名阪自動車道路を使えば、うちから天理まで45分程度で行けることが判明した。距離的にも高野山より数キロ近い。時間がある時、参考館や図書館に通いたい。

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学会への招待状

2019年06月04日

5月末締め切りだった科研費の実施報告を先週無事に終えた。この1年を振り返り、研究の進捗状況などを見直すにはいい機会であった。このシステム、とてもよくできている。


香港から学会への招待状が届いた。しばらくスパムメールと勘違いしてほったらかしにしていたので、reply slipを送り返すのが遅くなったが、一昨日何とか送信し、昨日受理の連絡が来た。中国の学会に招待されるのはこれで三年連続となるが、これも推薦してくれる人、呼んでくれる人があればこそのこと。みなさんに深く感謝している。


今日は7時半に御山を下って、さる打合せに臨んだ。充実した話し合いだった。

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*堺・大仙陵古墳近くの喫茶店。30分ほど早く現場付近に到着したので、ここで一休み。




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ケサル王叙事詩

2019年06月01日

思い立って、十三のシアターセブンに大谷寿一監督の「チベット・ケサル大王伝 最後の語り部たち」を見に行った。大谷さんには去年、東洋大学のシンポジウムの会場でお目にかかっている。シアターセブンは、客席が20席ぐらいしかないミニシアターであった。


ケサルはチベットの伝説的英雄で、彼の武勲詩は世界最長といわれている。映画は、その物語を伝える「語り部(ドゥンケン)」たちを青海省のジトゥ、ジェクンド、タルナに追ったもので、長年にわたる取材の成果が顕れた興味深いものであった。おもしろいのは、ドゥンケンの中でも「神授型」と呼ばれる、夢見をきっかけに、神憑りのようになって「ケサル」を語り出した人々である。彼らの語りはまさに圧倒的だ。

近年草原に暮らす人々の生活環境が変化するにつれて、この型のドゥンケンは減っているという。残念ながら、チベット文化全体の衰退を象徴する現象のように思われる。


私も青海省のゴロクや四川省のデルゲなどケサル伝承の影の深い場所を歩いたことがある。ジェクンドも思い出深い場所であるが、大震災後の復興で町があんなに賑やかになっているとは思わなかった。


十三に行ったのはおそらくは初めてである。滅多に来るところではないので、駅前でお昼を食べて帰った。




 

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