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堺・経典をめぐる文化史

2018年11月18日

11月18日(日)

土曜日、9時半に日産のディーラーに車を預けに行く。前日役所からの帰りにまたエンジン異常のサインが出たためだ。見積もりは安くなかったが、エンジンに問題ありでは放っておくことができない。

家まで送ってもらい、あたらためて堺市博物館に出かけた。この日から始まった企画展「堺・経典をめぐる文化史」を観るためだ。

この企画展は第I部が「古写経が語る世界」、第Ⅱ部が「経典から見る堺ゆかりの傑僧」で、私は第Ⅱ部の3「河口慧海ー釈迦の真の教えを求めてチベットを目指した僧-」の展示に力を貸している。このコーナーには、東京の東洋文庫蔵の梵文『法華経』貝葉写本(11世紀)、同じく東洋文庫蔵の写本チベット大蔵経カンギュルの通帙第1、東京国立博物館所蔵の河口慧海資料など滅多に見ることのできないものを選んであるので、興味のある人は是非見に行ってほしい。

しかし、展示全体の目玉となると、やはり堺・法道寺蔵の『雑阿含経』巻第36ということになる。いつの頃からかこの寺に伝わったこの古写経が、実は光明皇后願の5月11日経(743年書写)に同定されるという驚きの結果が、同じ5月11日経である金剛峯寺所蔵・奈良博寄託本および東博所蔵本との比較において明らかにされている。こんな貴重資料がいまだに発見される。日本はすごい国である。

今回は博物館ががんばって図録を作ったので、こちらの方もお忘れなく。私はこの図録に「明治の三蔵法師・河口慧海が求めたもの」を寄稿している。


ある大学教員の日常茶飯 | コメント(0) | トラックバック(0)
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