09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

ルンビニー幻影

2016年10月31日
 DSC_4391_convert_20161031172703.jpg
 ルンビニーのタイ寺の入口でこんな「猛犬注意!」の看板を見つけた。
 「恐そうな犬だなあ」と思っていたら、「それうちのことやで~」と言いながらカワイイ子犬がちょこちょこ走ってくるではないか。
 そのあまりの落差に驚いていると、足下までやってきた子犬がちょこんと頭を下げて、
 「お父ちゃん、お久しぶりです」
 「あれ、お前、テリーか?テリー、生きていたんか!?」
 「ここに生まれ変わったんです。ククルラジャ(犬王)という立派な名前ももろてます」
 「そうか、そうか。それにしても・・・あの時は、ほんとにすまんかったなあ・・・」
 「お父ちゃん、相変わらず泣き虫やなあ。『あらゆるものは常ぞなき、うまるは滅ぶおきてなり』ってお釈迦様も言うてはりますよ」
 「うん、そうやな、そうやな・・・」
 「それに、お釈迦様がうまれた処で番犬やらしてもろて、うち、結構幸せなんです」
 「そうか、そうか。ここで一所懸命お勤めして、次は人間に生まれ変わるんやで」
と頭をなでてやると、
 「お母ちゃん、お姉ちゃんたちにもよろしく!」
と言いながら、夕景の中、元気に駆け去っていった。
フィールドワークの記録

いつもの通り

2016年10月22日
10月22日(土)
 いつも通り、出発前のどたばたである。今回は来週開幕する「慧海と堺」展関係。怒濤のように送られてくる原稿をチェックして、次々に送り返す仕事だ。まあ、勉強になります。

 いい展示会、いい講演会になりそうだ。

 ヴィザはカトマンズの空港で取ることにした。ところがこういう時に限ってパスポートサイズの顔写真が見つからない。要らないときには、その辺にごろごろしているのに。

 出発は明日の夜だから、家を出るまで30時間以上ある・・・おっと、こういう計算はしないほうがいい。

 
ある大学教員の日常茶飯

神々の山嶺

2016年10月20日
10月20日(木)
 一昨日、夢枕さんの『神々の山嶺(いただき)』について、「あの迫真の描写」と書いたが、よく考えてみると、私はまだこの小説を読んでいなかった。ではなぜそんなことが書けたのかといえば、谷口ジローの漫画『神々の山嶺』を愛読しているからである。
 さすがにこれではいかんと思い、一昨日の夕方、歯医者に行ったついでに、文庫本上下を買ってきた。
 
 私は登山はしないので、神々の座に挑んだことはないが、神々の座を仰ぎ見たことは何度かある。チョー・オユー、チョモランマ(エヴェレスト)、ニェンチェンタンラ、カンチェンジュンガ、アンナプルナ、ダウラギリ、アムネマチン。
 今また縁あって雪山(せっせん=ヒマラヤ)の国に向かおうとしている。この小説は機中で読んでゆこう。
 
高野山大学の力

夢枕獏さんの講話

2016年10月18日
18日(火)
 10時40分から夢枕獏さんの講話が30分ほどあった。内容は、マナスルに行った時の、雪崩に襲われるとか、食料が乏しくなるとか、かなり恐い話が主であった。『神々の山嶺』のあの迫真の描写は、やはりそういう体験が基になっている、ということがしみじみ納得できた。
 だから、というわけではないが、日曜日の夜から急遽、1週間ほどネパールに出張することになった。行く先はカトマンズ、ルンビニー。例の大地震後の状況を見てきたい。

DSC_3888_convert_20161018143434.jpg


 
 
高野山大学の力

高野山学園創立130周年記念式典

2016年10月17日
10月17日(月)
 高野山学園創立130周年記念式典が賑々しき挙行された。午前中は記念法要。昼食をはさんで、午後1時から記念式典、そのあと、夢枕獏さんの記念講演「物語と空海」。
 今朝方、染谷翔太の青々とした坊主頭に驚いた人もいるだろう。そう、夢枕さん原作、陳凱歌監督の日中合作映画「空海」の制作が、奇しくも今日発表された。原作は『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川書店)、ただし、中国語のタイトルは「妖猫伝」。話は前から聞いていたが、さまざまな理由で延び延びになっていたらしい。昼間、応接室に挨拶に行ったら、湖北省に作られた長安の大オープンセットの話などしてくれた。
___convert_20161017164723.jpg

*この間、池袋で撮ったハロウィンのポスター。縦に読まずに、横に読んでほしい。

 
高野山大学の力

文学賞

2016年10月16日
へ~、じゃ、ジョン・レノンが生きていたら、彼にも受賞のチャンスはあったってわけだ。将来は、中島みゆきの可能性だってないわけじゃない?!(蓋然性はゼロに近いが)。
平和賞がそういうものである、ということは何となく理解できるが、文学賞までそれでいいのだろうか・・・委員会の勝手なのかもしれないが、むちゃくちゃな話のような気もする。
ある大学教員の日常茶飯

完全徹夜の日

2016年10月12日
10月10日(月)体育の日
 比較的ゆっくり起きて、9時前に研究室に入った。前日の夜中に布団の中で作ったメモを見ながら、序文を書いてゆく。能率が上がってお昼過ぎには形ができた。序文ができたらこっちのものである。頭を使う仕事はあと少しで、大部分は力仕事だ。昼食をはさんで、注を付けにかかる。
 5時、締め切りとして設定した明朝9時まであと16時間。4時間位寝られるかな、と計算する。しかしこういう計算は往々にして気休めに終わるものだ。注が終わらない。キーボードを叩きすぎて手が痛くなる。
 夜中の2時頃、一旦曼荼羅荘に戻って仮眠する誘惑に駆られたが、いやいや、今エンジンを切ってはいけない、と踏みとどまる。
 結局、そのまま朝を迎え、とにもかくにも原稿を書き上げた。注は92番まで付いた。図版をデータ処理してキャプションを付け、10時半頃、耳を揃えて送信した。12時過ぎには学食で17時間ぶりに固形物を食べた。

 完全徹夜は2年ぶりのことである。さすがにくたびれたが、まだやればできるということで気分は上々だった。
 
ある大学教員の日常茶飯

フジキン小川修平記念講座 ノーベル賞

2016年10月05日
10月1日(土)
 梅田のグランフロント大阪北館の地下2階にあるナレッジ・キャピタルで開かれたフジキン小川修平記念講座に出席した。講演者とテーマは以下の通り。

  中村修二先生(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)「イノベーション―日米環境の違い―」
  鮎澤聡先生(筑波技術大学教授)「「祈り」は遺伝子をうごかすか?」
  松長有慶先生(高野山大学名誉教授・高野山真言宗前管長・高野山金剛峯寺前座主)「密教観法と祈り」

 中村先生は、2014年度のノーベル物理学賞受賞者であり、次の月曜日からノーベル賞ウィークが始まることもあって、どうしても注目が集まったが、他の両先生も聞き応え十分で、今回もすこぶる充実した講演会であった。講演会が始まる前に、控え室でお昼をいただいたのだが、パーテーションで仕切られた隣が中村先生だったので、主催者側としてご挨拶し、二三お話した。率直なお人柄を感じた。

 終わってから、同じ北館の地下にある「世界のビール博物館」でオクトーバーフェストビアなるものを賞味した。この日からオクトーバーだからこれは仕方がない。

 ということがあっての10月3日(月)である。夕方、ネットでノーベル賞委員会による発表のライブ中継を見た。どういう加減か、うまく視聴できないうちに、日本人らしい名前が飛び交っているのに気付いた。
 おめでたい限りである。今年もあと1人か2人出ることを期待したい。
高野山大学の力
 | HOME |