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ショトン演劇祭

2012年04月08日
翌22日、幸い天気に恵まれた。これでキングフィッシャーも飛んでくれる。これが悪天候で飛ばないと、私たちはJALに乗り遅れてしまうのである。

昨夜、ホテル代や国内航空のチケット代の支払いのため、みんなが円やドルをまとめてルピーに換えようとしたら、町の両替屋がホテルまで持ってきたお金があまりにも少ない。問いただしたら、「10000円を1000円と見間違えていました。自分でも変だと思っていたのですが」。特に悪意はなかったようで、すぐに善処してくれたので、問題はきれいに収まった。同じヒマーチャルプラデーシュ州でも、奥地のカジャでは日本円が通用しなかった経験がある。よほど開けたマナーりーでもホテルでは日本円が替えられなかった。ダラムサラではさすがにそんなことはないが、やはり外国貨幣は米ドルがお馴染みのようである。

一昨日からショトン(ヨーグルト祭)が始まっている。ジャンバラ・ハウスをチェックアウトしてから、まずショトン演劇祭(デーガルツォクパ)を覗いた。この演劇祭、今日が三日目で、出し物はネパールの劇団が演ずる「ラシュン・ディメークンデン」であった。歌と踊りで構成されるチベットのオペラである。

壇上の特別席で、お茶やお菓子の接待を受けながらしばし観劇。

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*大天幕の下で行われる半分は野外劇。

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*生徒たちも賑やかに鑑賞中。

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*回れば回るほど拍手がもらえる。

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*王とその妃が登場。

小一時間ほどして会場を後にし、チベット図書館に寄って本を買い込んで山を下った。途中、デリーからの便が遅れているという情報が入って、ひやりとしたが、ゆっくり昼食を取って飛行場に行くと、飛行機は無事に到着していた。

デリー空港に着く。飛行機が遅れたため予定していた市内見物はキャンセルして、国際線に移動。早めにJALカウンターでチェックインすると、あとは軽い食事をとり、お土産を買って指定されたゲートに行くだけだった。

翌23日午前6時36分、成田空港着。気温摂氏6度。羽田までバスで移動する。伊丹に下りたのは、11時半であった。




フィールドワークの記録

TCV、チベット図書館、ノルブリンカ

2012年04月08日
朝食後、最初に訪れたのは、「チベット子ども村」(Tibetan Children's village=TCV)である。ここはチベット難民の孤児を含む子どもたちに教育を授ける機関で、インド国内にはダラムサラ以外に6つの分校があって、約15000人の子どもたちが学んでいるという。

ダライ・ラマ法王は、亡命以来、チベット難民の教育に力を入れてきた。チベット難民は、世界で最も成功した難民ともいわれるが、その理由の一つが教育水準の高さにあることは明白だ。今や多くのチベット難民の子弟が欧米の大学で学んでおり、その中から次の時代のリーダーたちも出てきている。

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*幼児クラスの授業を参観。お手本の上に豆を並べてチベット文字を学習している。

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*TCVの正門には『法句経』の、いわゆる「諸仏通誡偈」(しょぶつつうかいげ)が掲げられていた。河口慧海さんの和訳で紹介すれば、「すべてのあくをなすなかれ あらゆる善をつとむべし みずからこころをきよむるは これぞ諸仏のをしへなる」となる。イヌイさんといっしょにつくづく見て、「これだ、これだよね」と確認しあう。

次に行ったのは、「チベット図書館」(Library of Tibetan Works and Archives)である。ここではボン教の経典や古字(brda rnying pa)で書写された『八千頌般若経』などの貴重資料を見せてもらった。

続いて図書館のすぐそばにある亡命チベットの議会を見学。とても小さい「国会」だが、熱心な討議が続いていた。その模様はテレビでも中継されている。

そこから山を下り、「ノルブリンカ・インスティチュート」で昼食を取った。ノルブリンカ(宝石の苑)の名は、もちろんラサ郊外の法王の離宮ノルブリンカから来ている。オリジナルと同様、園内は花と緑が多くてすがすがしい。これを設計したのは他ならぬマリアさんだ。

食後、園内のお寺を拝観し、伝統工芸品の展示場やタンカの制作場を見学した。ここで売っている工芸品やチベットグッズは、どれもセンスがよく、作家性が感じられる。品質がよいかわりに値段は安くない。主に外国人向けなのだろう。私は写真立てとカードを買ったが、カードの主題は古き良きチベット。一目で気に入った。ニューヨークに留学してデザインを学んだチベット女性の作品という。こういうものは従来はなかったと感心する。今度御山に来たら、お目にかけよう。

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*タンカの工房。

園内には、居心地のよさそうな宿泊施設もある。今度来ることがあったら、こういうところに泊まるのも悪くない。




フィールドワークの記録
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