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ダサ

2012年04月01日
3月19日正午前、デリー空港を飛び立ったキングフィッシャー航空の双発プロペラ機は、1時間20分のフライトの後、ヒマーチャルプラデーシュ州のガッガル(ダラムサラ・カングラ)空港に降り立った。

西ベンガル州北部のバグドグラ空港に似た印象の田舎の飛行場であるが、バグドグラと違うのは、軍隊の姿が見当たらないことだ。ここの標高は1200M。ダラムサラ(アッパーダラムサラ=マクロードガンジ)とは600Mの標高差がある。

迎えの自動車に分乗して、早速ダラムサラに向かう。何の変哲もないインドの田舎町を通り過ぎ、山道にかかると、沿道の果樹に白い花が咲いている。アプリコット(カンブ)だろうか。車は急な坂道をぐんぐん上がる。私はこういう運転には慣れっこだが、インドが久しぶりの学長とイヌイさんは少し焦っていたようだ。標高が上がるにつれて、人々の顔もモンゴロイド系に変わってくる。

ダラムサラの町に入る。露天商や人や車やバイクでひしめく狭く曲がりくねった道。

ダラムサラという名は、ダルマシャーラー(巡礼宿)が転訛したものと私は理解していた。それはどうやら間違いなさそうだ。デーヴァナーガリー文字のつづりはdharmaśālāと読めるから、ダラムはダルマが音位転換したものと考えてよいだろう。

ところが、インドへ出発する前、M内さんがくれたメールには、この町の名が「ダサ」と縮めて記されていた。なかなか通な呼び名だな、「ラサ」にも通じるし、と感心していたが、本当に「ダサ」(rDa sa)と書いてある看板があるではないか。インドの地名がチベット語風にアレンジされたと言える。

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*ダラムサラというより、マクロードガンジと呼んだ方が正確なんだろうねえ。冬が去り、ようやくいいシーズンに入ったばかり。

ダラムサラでの私たちの宿は、ジャンバラ・ハウスという4階建ての新しいゲストハウスであった。部屋は広くて清潔、従業員はいたって親切で愛想がよい。ただここにはレストランがないので、滞在中、朝食だけ屋上のテラスで取り、昼食は近くのチョノル・ハウスで、夕食は町に出て、いろいろなレストランで食べた。

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*私の部屋のバルコニーから見える岩峰の一つ。タ・タイチョー、お山が呼んでるよ~!!

着いてしばらくするとマリア・リンチェンさんが訪ねてきたので、いっしょにチョノルで遅い昼食を取り、その後、ツクラカン(仏殿)に参詣した。

ツクラカンは、去年砂マンダラの制作のため高野山に来たラマたちが所属するナムギェル僧院と隣り合っている。このエリアは、ラサでいえば、チョカンとポタラ宮を合わせたようなところだが、建物は安手の鉄筋コンクリート作りで、チベットの伝統的な建築意匠はほとんど見られない。ここが難民の拠点であることを実感する。

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*テントのような屋根が見えるのがツクラカン、その向こうに法王のパレスなどがある。




                                                                                                                            
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