FC2ブログ
02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

成田空港まで(3)

2011年03月25日
総武快速は橋にさしかかる度に徐行運転をくりかえした。そのため成田までは余計に遠い。千葉で空港行きの各駅停車に乗り換える。その頃には空港行きが復旧していたのだ。考えてみれば、成田は日本の空の玄関口である。復旧が早いのは当然だ。そう考えればなおのこと、もう1時間早ければ、の思いがつのる。では、なぜ成田に向かっているのか。自分が遅れたことを最終確認に行くだけだ。今朝からのあの長?いみちのりをまた戻ることを考えると、うんざりする。

電車が第2ターミナルの駅に着くと、とっくにあきらめているはずなのに、自然に小走りになる。女の人が同じ方向に走っている。あれ、と思うまもなく見えてきたエア・ランカーのカウンターには、まだ乗客たちが並んでいる。おまけに、係員たちがこっちを見ておいでおいでをしているではないか。

・・・・

機内

駆け込むようにして入った機内はがらがらだった。客室乗務員のスリランカ女性の話では、予約は満席だったとのこと。そうか。昨日からの混乱で、せっかくの旅行を諦めたり、この時間にここまでたどり着けなかった人が大半なのだ。何だか申し訳ない気分になる。

中部山岳地帯
*中部地方の山岳地帯。日本の背骨とも言うべき山々だ。太古の昔からこの列島に住みなしてきたわれわれ日本人を守り給え、と祈る。












フィールドワークの記録

成田空港まで(2)

2011年03月25日
階段を下りてゆくと、JR浜松町のホームは人の頭しか見えないほど混んでいた。しかし列を乱す者はなく、皆辛抱強く電車を待っている。構内アナウンスが電車の運行状況を伝えている。20分に一本くらいしか来ないらしい。このままでは電車に乗るまでに40分はかかる。駅を出て、トランクを転がしながら歩き始める。サラリーマン風の人々が同じ方向にぞろぞろ歩いているから、道を間違える心配はない。

途中、新橋のたばこやの店先から山本さんに電話すると、何とエア・ランカー(スリランカ航空)は定刻(13:20)通りの出発とのこと。すでに10時近い。これはだめかもしれない。なぜもっと機敏に行動できなかったのかと、しきりに悔やまれる。

3キロは歩いただろうか、有楽町の駅に着く。東京はもうすぐだが、なぜかふと電車に乗りたくなって、ホームに上がってみると、眼下の道路にときどきタクシーが来るのが見える。タクシーは最初からあきらめていたが、これは何とかなるかもしれない。ホームを下り、駅を出て少し歩くと、さっそく一台やってきて、客が降りる。

しめた。半開きになったドア越しに運転手に声をかける。「成田空港行ってくれませんか」

この時の彼の受け答えがとてもよかった。

「何時まで」
「11時半から12時が限度」
「う?ん、話はすごく嬉しいんだけど、嘘をつくわけにはいかない。その時間までに成田に行くのは無理だ。なにせ高速が閉まってるし、東京を脱出しようとする車が多くて道は大渋滞だ」
「そうですか。私もすごく行ってもらいたいんだけれど、そういうことなら電車にします」

お礼を兼ねて、東京駅近くの地下への入り口まで乗って、タクシーと別れる。
フィールドワークの記録
 | HOME |