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礼状

2011年01月19日
人からものをもらってありがとうと言うのは、人間として当たり前のことで、それが郵送されてきたものである場合には、すぐに礼状を認めるのが筋というものである。

私の場合、愛用の文箱をさっと取り出す。そこには、各種の便箋、封筒に加えて、鉛筆から筆ペンまでの様々な筆記用具、おまけに切手までストックしてある。これによってきわめてスピーディーに礼状を書き上げ、その日のうちに投函する。

というのは真っ赤な嘘で、これまでどれほど失礼を重ね、自分でも気まずい思いをしてきたか知れない。

特に面倒なのは、送られたものが、その人の著書や論文抜き刷りである場合だ。たいていの相手は早く感想を知りたくてうずうずしているからである。

読まないで礼状を書く時には、一刻も早く出すことが肝要だ。「ありがとうございました。いつもながらの力作で」とか「画期的な御著書と拝察いたします」などという美辞麗句に混じって、「これからよく読ませて頂きます」とか「座右において参照させて頂きます」などと書いてあるのはこのケースだから要注意である。

これに対して、一応読んで、寸評を付けて返さなければならぬと思うこともある。もちろんこれが本来あるべき姿だ。だがこれは、さしあたっての時間は稼げるが、そのかわり膨大な仕事を我が身に課してしまう危険がある。

というわけで、今、後者を四件ほど抱えちまっている。ちゃんと読んでますから、みなさん、もう少しお待ちのほど。
ある大学教員の日常茶飯
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