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ジャガッダラの遺跡

2009年05月09日
 昨日の続きでジャガッダラ遺跡について一言。

 この発掘で分かったことの一つは、ラージバリの遺構は、おそらくは観音を本尊とする仏殿であったということである。つまり、パハルプルのソーマプラやマイナマティのソルボン(以上バングラデシュ)、さらにインドのビハール州東部のヴィクラマシーラのような、中央の塔を囲む方形の僧坊の列を基本とする僧院建築ではなかったのである。これはまったく予想外のことであった。

 どんなに立派でも仏殿だけでは大僧院の態はなさない。それなりの規模の僧院が他の場所に―それもあまり遠くないところに―眠っていると考えるのが自然である。それにだいいち、ラーマパーラ王が造営した都、ラーマーヴァティーの位置もまだ突き止められていない。
 
 モシャラフ氏は、バングラデシュ東南部のマイナマティ・ラルマイ遺跡群はガンダーラに匹敵する大遺跡であると胸を張るが、どっこいこの辺り(バングラデシュ北部)も、特にインド・チベット密教史に関心がある者にとっては、目が離せない場所なのである。

で、この辺りから北東に針路をとると、やがて3月に訪れたゴーハティを中心とする、いにしえのカーマルーパに出るという具合。こうして何やらグルグル回りながら、私は私なりに対象に近づきたいと思っている。

IMG_0649_convert_20090509155027[1]
ジャガッダラからさほど遠くないパハルプルのソーマプラ(ソーマプリー)大僧院の遺跡。2007年3月、宿泊所の庭から撮る。この宿泊所はなかなか快適だった。
研究ノート
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