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ときどきどぎときどきときときどきどきときどきとぎさん

2009年05月06日
タイトルに漢字を入れて書き直すと、

「時々どぎ、時々とき、時々どき、時々とぎさん」

となる。この業界(?)では有名な、土宜法龍の土宜の読み方である。

熊楠の方から入った人は、「とき」と読むのを好む。シカゴ万国宗教会議の議事録をはじめとする英文資料において、彼の名が例外なくTokiと綴られるからである。このことは、彼自身、「とき」と名乗り、そう署名していたことを示していると考えられる。

ところが、鈴鹿の福楽寺、京都の高山寺、香川の三谷寺など彼にゆかりの深い場所には、そろって「どぎ」の読みが伝えられている。耳の記憶は決して軽んじることができない。

その他にDoki、「どき」、「とぎ」の読みを取る資料もあるのである。

そこで、私は、最近は、タイトルのようなことでお茶を濁すことが多い。

実は個人的には、「どぎ」だと思っている。本来「どぎ」なのだが、「とき」と自称していたと。しかし、他の読みがまったく考えられないかというと、そこまでは断定できない。

ついでながら、数年前ある人に、土宜法龍の法龍は、「ほうりゅう」ではなく、「ほうりょう」ではないか、とのご下問を受けた。土宜がギメ博物館から出した『四度印図』のフランス語版に、彼の名前がHoriouと表記されているのがその理由であった。フランス語でouは[u]と発音するから、「ほうりう」→「ほうりゅう」なんですよ、とお答えしたが、「ワシはフランス語なんか知らん」とかえってご立腹であった。(こういうのを逆切れというんだよね)

このことについてはまだ言い足りないこともあるが、こういうことをあまり書くと、専門家って、結局、バカなのね、と思われかねないので、これくらいにしたい。


研究ノート
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