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タワンへの道 アルナーチャルの旅(10)

2009年04月07日
3月20日(金)
 朝食を食べていると、新しいガイドがきた。ボンディラのW氏の事務所で働いているアンシューと名乗る女性である。私は人の名前は覚えられないたちだが、アン(餡)とシュークリームで、アンシューだなと、これはいっぺんで覚えた。

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韓国製の軽自動車でタワンに向かう。いよいよアルナーチャルの最深部だ。
アンシューは、ボンディラにくる途中で会ったW氏の奥さんによく似ている。思い切ってたずねてみる。

「アンシュー、君はWさんの奥さんの妹?」
「違いますよ、サー、でもこのあいだも日本人にWさんの奥さんに間違われたんです」

なあんだ。それにしてもよく似ているじゃないか。私はとっさに思いついて、こうたずねた。

「アンシュー、君は(Wさんの奥さんと同じ)アホム人(アッサムに住む民族)だろう」
「父はディラン出身、母がアホムです、サー」

当たらずとも遠からずである。

私がW氏の奥さんを気にしているのは、彼女が、私がアッサムで家族へのお土産に買ったパンジャビスーツを仕立て直してくれているからである。これを首尾よく受け取らないでは、「家に帰れない」。

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セ・ラ峠。標高4150m。この旅の最高到達地点だが、青海やチベットでこれより1000m以上の高所を何回も経験しているので、どうということはない。
 
 谷間に降りてゆくにしたがって暖かくなる。こちらの谷はディランよりもずっと明るい感じがする。

 ジャンでお昼を食べ、1時間でタワンに入る。

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音に聞こえたタワンのメイン・ゴンパが見え始める。正式名称はガンデン・ナムギェル・ラツェ寺である。その外観は、僧院というよりは、要塞だ。








フィールドワークの記録

ゴンパ建てる? アルナーチャルの旅(9)

2009年04月07日
3月19日(木)
サンゲラムのお父さんの案内で、昨日とは別の谷をさかのぼる。
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途中からブロックパの若者を一人、車に乗せる。彼はラパッツォラと呼ばれる山羊の毛皮のチョッキを着ている。
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メラクムの新しい村。標高2729m。今年作られたばかりのこの村にはブロックパが27世帯暮らし、小学校もある。しかし、この辺りにはゴンパが一つもない。彼らはディランまで22キロ歩いてお参りに行くという。
ためしに、ここに簡単なゴンパを建てたらいくらかかるかと尋ねると、サンゲのお父さんは、「1ラック半」と答える。ラックは10万だから、しめて150000ルピー。日本円に直して約30万円である。
 ここにゴンパが建てば、近隣のブロックパだけでなく、かなり遠くからも人がお参りにくるだろう。それは、私たちよそ者が来なくなった後も、残っていく。これは他の何よりも地域社会への貢献になるかもしれない。実際には、その何倍かの経費がかかるのは目に見えているが、それにしても安い・・・・


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マンダラ村。数年前の山火事で、この一帯は焼け野原になっている。この村の茶店で持参のラーメンを煮てもらって食べる。ほっておくと、どろどろになるまで煮込むので、早めに火から下ろさせる。その頃から外では雪が降りだす。

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ゾたちも寒そうだ。ゾはヤクと牛の一代雑種である。

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その近くのブロックパの村。放牧地に出払っていて、人はほとんどいないという。場所だけ確かめて、帰途につく。
 夕方、ディランの宿に戻る。安藤さんは、ここから別行動。「がんばってチョ」の一言を残して去る。

 夕食に押し出し緬が出る。ところてんのように穴からにゅーと押し出して作る緬で、ブータンではおなじみのもの。ディランのモンパはブータン系ともいわれるが、こんなところにもその特徴が表れているのかもしれない。この緬、予想していたよりもおいしい。わさびにめんつゆで食べてもいけそうだ。この次は、わさびだけは持ってこよう。
フィールドワークの記録
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