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高野山大学夏期セミナー

2008年08月24日
 明日から二日間、高野山大学夏期セミナーがある。これは一般社会人を対象にしたもので、二日間に16もの講義が開かれる。あらかじめ言われていることは、徹底して分かりやすく、だ。
 
 私は、明日の午後に「わかりやすい曼荼羅のはなし」という題で話をする。そこで取り上げようと考えていることの一つは、建築であれ、絵画であれ、彫刻であれ、宗教的なものには、バーチャルリアリティの効果があるということだ。

 バーチャルリアリティという外来日本語は、「仮想現実」と訳されることが多く、そのため外見は似ているが実質は違うものといった風に受け止められがちである。けれど、virtualの本義は、実質上の、という意味で、私もバーチャルをこちらの意味で使いたい。つまり原物そのものではないが、そのエッセンスを伝えるもの、として。 


 私は、毎年度後期に学科基礎ゼミでインド・チベットの密教について教えているが、その最初の授業は、かならず壇上伽藍の根本大塔の中でやることにしている。

 大塔の内部はまさに密教のバーチャルリアリティ空間そのものであり、時空を超えて、インド・チベットの密教世界の旅に出る出発点として、これほどふさわしい場所はほかにないと思うからだ。

 (最近、熊楠の話題ばかりで、密教のことがお留守になっていた。やっと密教学科の教員らしいことがちょっとばかり書けた気がするが・・・)
 
 


 
 
高野山大学の力
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